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2025年1月20日付 3010号

2023年度末の貨物自動車運送事業者数 一般の廃止等増加により2年連続の減少に 国交省

 国土交通省がこのほど取りまとめた2023年度末の貨物自動車運送事業者数は、6万2848者で前年度より292者減少しており、2年連続の減少となっている。

 内訳は、特積み319者(6者増)、一般5万7459者(290者減)、霊柩(れいきゅう)4765者(4者減)、特定305者(4者減)。

 一般は、許可等による増加が754者に対して、廃止・合併等による減少が1044者となっている。

 事業者数を保有車両台数の規模別でみると、10台以下が3万4459者で54・8%を占め最も多く、以下11~20台が1万3231者(21・1%)、21~30台が5965者(9・5%)、31~50台が4768者(7・6%)、51~100台が3052者(4・9%)、101~200台が956者(1・5%)、201~500台が325者(0・5%)、501台以上が92者(0・1%)で保有台数が少ないほど割合が高い。

 運輸局別では、関東が1万9831者で最も多く、以下、近畿1万372者、中部7353者、九州6421者、東北4748者、中国4350者、北海道3674者、北陸信越2891者、四国2359者、沖縄849者の順。

 貨物軽自動車運送事業者(軽霊柩、バイク便含む)の運輸局別事業者数については、関東が10万1656者で最も多く、以下、近畿3万7981者、中部2万6257者、九州1万9208者、中国1万1595者、東北1万1442者、北海道1万487者、北陸信越8392者、四国5622者、沖縄1985者の順となっている。

通運の協力得ながら輸送の安全確保へ 2025年の抱負語る JR貨物の犬飼社長

犬飼社長

 JR貨物の犬飼新社長は16日、東京都渋谷区の同本社で開かれた定例記者会見に出席し、鉄道利用運送(通運)事業者などと協力しながら安全安定輸送に努めることなど、2025年の抱負を述べるとともに、トラックドライバーの時間外労働上限規制適用から需要の高まりが予想される年度末繁忙期に向けて、しっかりと対応していく考えを示した。

 犬飼社長は会見で「昨年は輪軸組み立て作業における不正行為や3回に及ぶ貨物列車脱線事故など、貨物鉄道の安全に対する信頼が揺らいだ年だった」と振り返りあらためて謝罪するとともに、25年は機関車、貨車の安全確保やコンテナの過積載・偏積防止など、通運事業者の協力も得ながら安全・安定輸送の確保に全力で取り組姿勢を強調。昨年10月に国土交通省から発出された事業改善命令についても、最初の報告期限を迎える1月31日に向けて、関係当局と打ち合わせを行いながら各種対策を実施するなど、報告書提出の準備を進めていることを明らかにした。

記事全文は電子版から。

今週掲載トピック一覧

  • ☆ウオッチ(164)「スピード国際物流を構築する中国EC物流企業の取り組み」

  • ☆住友倉庫、フューチャーアーキテクトが開発したOCRソリューションを輸出貨物取扱業務における搬入確認作業に導入
    ☆C&FロジHD、岩手県滝沢市に事業会社3社による初の共同運営施設となる低温物流センターを今年6月竣工へ
    ☆JILSの大橋会長が新年記者会見、2025年は荷待ち時間短縮など社会課題の解決とともに企業価値の向上に注力する姿勢を表明
    ☆交通労連トラック部会が中央委員会、賃上げ要求率6・5%以上などからなる2025春闘方針固める
    ☆物流連の第26回「物流環境大賞」、オンライン相談会の場も設け3月11日まで募集
    ☆日本通運、宅配型トランクルームサービス「サマリーポケット」と連携し個人向け収納・保管サービスを拡充
    ☆NX総研の貨物輸送見通し、2025年度貨物輸送量は0・6%減と4年連続のマイナス予想
    ☆セイノーHDが新年互礼会、グループ関係者心一つに協創の流れを「拡伸」させることを確認
    ☆西濃運輸、十六銀行と大垣共立銀行の両行とビジネスマッチング契約を締結し両行の取引先に物流の全体最適化を提案
    ☆ロジスティード、シンガポールのグループ会社の「CEIV Pharama」認証取得により認証取得は合計6ヵ所に
    ☆キユーソー流通システムが「グループビジョン2036」と第8次中期経営計画を策定、
    2028年11月期の営業利益目標は24年同期比32%増に設定
    ☆エアロネクスト、モンゴルでの「ドローンを組み込んだスマート物流の標準化実証事業」が経産省の補助金に採択
    ☆社整審国幹部会、将来の高速道路料金の徴収のあり方を巡り13区分など車種を細分化しての検討開始
    ☆物流業界の新年会

今週のユソー編集室

  • ▼新年会シーズン真っ盛り。各地で開かれている賀詞交歓会などでは、猛威を振るうインフルエンザへの感染対策に気を払いながら、多くの人たちとの情報交換を通じて、互いの近況やビジネスの今後などについて認識を深める貴重な機会でもある。
    ▼主催者あいさつでは、今後さらなる深刻化が懸念される2024年問題への危機感をあらためて示す発言が目立つ一方、「今のところ、大きな混乱は見られない」いう余裕の言葉も耳にする。
    ▼地域や業種、企業・団体によって、現段階での影響度は千差万別だろうが、混乱が起きないように早くから対策を講じることが、24年問題への対応の本質であることを忘れてはならない。

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