物流・輸送の専門紙、輸送新聞はこれからも輸送産業の発展に貢献してまいります。

文字サイズ

2024年10月14日付 2998号

地震時医療活動訓練で緊急車両を鉄道輸送 医療関係者の労力等軽減 JR貨物と日本通運

神戸タでのコンテナへの積込の様子

 JR貨物と日本通運は9日、内閣府主催で9月27~28日に関東圏で実施された「令和6年度大規模地震時医療活動訓練」で兵庫県災害医療センターをはじめとする医療機関と連携し、DMAT(専門的な研修・訓練を受けた災害派遣医療チーム)活動訓練で使用される緊急車両の鉄道輸送を行ったと発表した。

 同訓練は兵庫県および大阪府の医療機関から神奈川県内の訓練箇所にDMATが派遣されるに当たり、緊急車両の輸送を貨物鉄道で行った。通常、被災地へ遠方のDMATが出動する際、緊急車両は医療関係者が運転し移動するが、医療関係者の移動時間や労力の軽減を目的に、今回、幹線区間に貨物鉄道輸送を組み込むことを試験的に実施したもの。

 記事全文は電子版から。

WebKIT成約運賃指数2ヵ月連続で過去最高値更新 9月は142に 全ト協・日貨協連

 全日本トラック協会と日本貨物運送協同組合連合会はこのほど、2024年9月のWebKIT成約運賃指数が、前年同月比16ポイント増加の142だったと発表した。過去最高値を更新した8月の140を2ポイント上回り、2ヵ月連続で過去最高値を更新した。

 求車(荷物)登録件数は19万2402件で前年同月比24.0%増、前月比20.9%増。成約件数は2万3047件で前年同月比9.4%減、前月比18.8%増。成約率は12.0%で前年同月比4.4ポイント減、前月比0.2ポイント減。

 求荷(車両)登録件数は、9994件で前年同月比18.6%減、前月比3.4%増。成約件数は767件で、前年同月比16.4%減、前月比18.2%増。成約率は7.7%で前年同月比0.2ポイント増、前月比1.0ポイント増。

 追加ID数は2323で前年同月比3.1%減、前月比0.4%増、合計端末は6508で前年同月比1.6%減、前月比0.6%増。

今週掲載トピック一覧

  • ☆人物ウィークリー-丸運・中村正幸代表取締役社長

  • ☆NX総研、2024年度の国内貨物総輸送量は前年度比1%減と3年連続のマイナスになると予測
    ☆ヤマト運輸が愛知県みよし市で第11回全国安全大会、グループ5社から36選手が参加し技能競う
    ☆陸災防主催の第39回全国フォークリフト運転競技大会、一般の部は日本通運岡山支店の佐藤修子選手が女性初の優勝
    ☆運輸労連が新潟県湯沢町で第54回運輸問題研究集会、成田委員長「労働条件向上の必要性発信を」と強調
    ☆NXHD、スマート農業パッケージ販売のAGRIST社に出資し資本業務提携契約を締結
    ☆JILS、9・10月を「ロジスティクス強調月間2024」に定め東京など4都市でさまざまなイベントを展開
    ☆国交省と資源エネルギー庁、サプライチェーン全体の効率化などに向けた実証事業巡り補助事業の3次公募を実施
    ☆NEXT DELIVERY、能登半島豪雨で被災した孤立集落支援として輪島市内でドローンによる物資輸送を実施
    ☆チルド食品大手メーカー9社、持続可能な物流の実現を目指し「研究会」を立ち上げ
    ☆建交労首都圏が大宮TSで「トラック日」行動を開催、ドライバーへの健康チェックなどを実施
    ☆NXHD、小売業などを対象に物流現場における作業計画の最適化と自動化に向けAI活用の実証実験を開始

今週のユソー編集室

  • ▼求荷求車情報ネットワーク「WebKIT」の9月の成約運賃指数が142となり、2ヵ月連続で過去最高値を更新した。
    ▼9月の荷物の登録件数は前年同月比23.7%増で19万件超となったのに対し、車両の登録件数は18.6%減で1万件を割り込んでいる。
    ▼荷物の登録が増える一方で車両の登録が減り、運賃指数が過去最高を更新する状況は、静かに進む「運べない危機」へのささやかな警鐘ととられることもできるのではないだろうか。
    ▼詳細な分析は専門家に委ねる必要があるが、「2024年度に入っても、特段混乱の声は聞かない」などの悠長な意見を耳にするたびに、「ゆでガエル」のたとえを思い出す。

戻る