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2024年9月25日付 2995号

物流連幹部と意見交換会 モーダルシフト促進の追加策等で年内に具体案 斉藤国交大臣

意見交換会の模様

 斉藤鉄夫国土交通大臣は18日、東京都千代田区の同省で日本物流団体連合会幹部と意見交換し、モーダルシフトの促進に向けた新たな追加施策などについて、年内に具体策をまとめる考えを明らかにした。

 意見交換会は、今年2月に開かれた物流革新・賃上げに関する意見交換会で、岸田文雄総理大臣が「政府、荷主、物流事業者が一致団結して、わが国の物流の持続的な成長に向けて、全力で取り組んでいきたい」と発言したことなどを受けて開催したもの。

 物流革新や賃上げ・価格転嫁の実現に向けた取り組みを加速化させることを目的としている。

 物流連からは、真貝康一会長の代理として高橋秀仁JR貨物執行役員のほか、藤井信行日本倉庫協会副会長、明珍幸一日本船主協会会長(物流連副会長)、齋藤充全国通運連盟会長(同)、栗林宏吉日本内航海運組合総連合会会長(同)、片野坂真哉ANAホールディングス会長(同)、長尾裕ヤマトホールディングス社長(同)、浅井隆全日本トラック協会顧問、河田守弘物流連理事長らが出席。国交省からは斉藤大臣、吉岡幹夫事務次官、廣瀬昌由技監、天河宏文国土交通審議官、村田茂樹大臣官房長のほか、物流関連の各局長らが出席した。

記事全文は電子版から。

改正物流二法関連施策で国交省担当課長に要望や質問 全国トラック協会長会議開く 全ト協

全国トラック協会長会議の模様

 全日本トラック協会は18日、東京都港区の明治記念館で全国トラック協会長会議を開き、国土交通省の三輪田優子物流・自動車局貨物流通事業課長と松本健道路局高速道路課長から、改正物流二法に基づく施策の準備・施行状況などについて説明を受けるとともに、参加した全国のトラック協会長が両課長に国土交通省行政に関する質問や要望を行った。

 会議の開催先立ち、7月6日に逝去した星野良三名誉会長に黙祷が捧げられた。

 会議の冒頭にあいさつした坂本克己全ト協会長は、星野名誉会長の生前の功績をたたえた上で、会議の開催意義について「心をひとつにすることが目的である」と強調。日ごろの事業経営や協会運営の中で抱いている疑問点や、必要だと感じている課題などについて三輪田・松本両課長に訴えるよう呼びかけた。

記事全文は電子版から。

今週掲載トピック一覧

  • ☆日本通運、WHILL社と共同開発の「倉庫作業専用モビリティ」の試作機が完成
    ☆ロジスティード、自律移動型協働ロボット16台を「ロジスティード東日本柏の葉営業所」に導入
    ☆関東ト協が千葉県木更津市で事業者大会、水野会長「ライフラインの役割を果たしていく」と表明
    ☆埼玉ト協、埼玉県バス協会などと共催で事故撲滅を目指し「交通安全大会」を開催
    ☆交通労連トラック部会が新潟県湯沢町で中央委員会、織田部会長「ダンピング食い止め価格転嫁に注力を」と強調
    ☆ヤマト運輸労組が新潟県湯沢町で定期大会、森下委員長「社員力発揮できる職場が改革への成長戦略」との見解示す
    ☆JR貨物の犬飼社長、輪軸組み立て作業における不正行為巡り「責任重く受け止める」と謝罪
    ☆全NX商事労組が定期全国大会、「ゆとりの創造」など三つの柱からなる運動方針を決定
    ☆センコー、旭化成ホームズと共同で新築現場に建材を運搬するトラックに「リニューアブルディーゼル」を使用する実証実験始める
    ☆「国際物流総合展2024」が閉幕、会期中の4日間で過去最高の8万4千人超が来場登録
    ☆JILS調査、2023年度の物流システム機器の総売上金額は前年度比3・1%増の6330億円
    ☆全ト協の坂本会長が「公明党トラック議員懇話会」に出席、2025年度トラック関係施策に関する要望書を北側会長に提出
    ☆東ト協が「トラックフェスタTOKYO2024」を開催、来場者に安全・環境への取り組みをPR
    ☆ヤマト運輸など3社、北海道石狩市で無人自動配送ロボットに「PUDOステーション」を搭載した移動型宅配サービスの実証実験開始
    ☆佐川急便、自治体や企業向けに防災対策をサポートする「SAGAWA防災支援サービス」の提供開始
    ☆佐川急便、徳島県と災害対策など6項目からなる「地域活性化包括連携協定」を締結
    ☆JPR、丸紅ロジスティクスなどと協働し国内用レンタルパレットを海外でも循環利用する「パレットラウンドユース」を開始
    ☆全ト協女性部会が全国研修会、中国運輸局の田中貨物課長を講師に招きトラックGメンの活動状況学ぶ
    ☆関東運輸局の藤田局長が会見、トラックの標準的な運賃について「周知・浸透を続ける」と強調
    ☆経団連が改正物流効率化法の施行に向け意見、荷待ち時間と荷役時間等の算定方法について「分割せずに合算して計測する運用」を求める
    ☆NXHD、東京都板橋区に剣道・柔道・相撲部員が稽古に使用する「NX武道館」を竣工

今週のユソー編集室

  • ▼JR貨物はこのほど、機関車や貨車の輪軸組み立て作業において、一部で圧入力のデータ改ざんなど不正行為があったとして幹部が謝罪し、一時全列車を運行停止にするなどの安全確保措置を実行した。
    ▼背景には、基準値を超えた場合の後処理の煩雑さや、車軸の廃棄を避けたいコスト削減意識、一部で使用しているアナログ型の旧式機械による読みづらい記録方法などもあったという。
    ▼データの改ざんはもってのほかとして、例えば圧入力を基準値内に機械的に制御する装置の開発など、安全に直結する作業は最優先で自動化を進めるべきだとも思う。信頼回復に向けたJR貨物の力強い取り組みを望みたい。

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