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2024年7月8日付 2987号

デジタコの装着率を義務対象の85%に 補助制度も見直しへ 国交省

 国土交通省は4日、東京都千代田区の同省で第2回物流革新に向けたデジタル式運行記録計の普及促進に関する検討会を開き、運行記録計の装着義務対象となっている車両総重量7トン以上または最大積載量4トン以上のトラックへのデジタルタコグラフ(デジタコ)の装着率を、現在の約80%から2027年までに85%に引き上げるとの目標を盛り込んだ事務局案を了承するとともに、事故防止対策推進事業で行っているデジタコへの導入支援について、未装着事業者を優先することや、装着の進んでいない10台未満の事業者の補助率を大きくするなど、補助制度を見直す方針を固めた。
 
記事全文は電子版から。

NSKロジスティックス株式を年内に66・61%取得し子会社化 日本精工と契約締結 SBSHD

 SBSホールディングスは1日、日本精工が保有するNSKロジスティックス株式の66・61%を譲受することに合意し、契約を締結した。今後、必要な手続きを経て年内の株式譲渡完了を目指す。株式譲渡が完了すると、NSKロジスティックスは日本精工の子会社からSBSHDの子会社に異動する。

 NSKロジスティックスは、日本精工が100%出資し1999年8月に設立。日本精工グループの国内事業や輸出入を事業領域とし、物流機能会社として、運送、保管、荷役、梱包、輸出入業務請負等の分野で高いスキルとノウハウを持つ。

 SBSHDは総合物流企業として、事業規模・ポートフォリオの拡充や、優秀な人材などを確保する手段として、M&Aを重要な成長戦略の一つに位置付けている。
 今回の株式譲渡契約でも、NSKロジスティックスが日本精工グループや、取引先企業との良好な関係を維持することを最優先としつつ、SBSグループが持つインフラ・ノウハウの共有などによるシナジー効果によって、より付加価値の高い総合的な物流サービスを提供する体制が整うとしている。

 SBSHDの鎌田正彦社長は、今回の契約について「物流業界全体の課題である『2024年問題』の解決と、サステナブルな物流網の維持に向けて、NSKロジスティックスがSBSグループに加わることを大変心強く感じている。グループ会社間のリソースとノウハウを集結させることで、新たな顧客層へのアプローチを可能にし、グループの成長をさらに加速し物流トップティアを目指す」とコメントしている。

今週掲載トピック一覧

  • ☆特集-物流業界の安全・環境対策
     ・国土交通省
     ・全日本トラック協会
     ・環境優良車普及機構(LEVO)
     注目の安全・環境機器
     ・矢崎エナジーシステム―YDX-8
     ・ナブアシスト―「点呼+(プラス)」シリーズ
     トラック協会の助成制度
     ・東京都トラック協会
     ・埼玉県トラック協会
     ・千葉県トラック協会
     ・神奈川県トラック協会

  • ☆物流連24年度定時総会、役員改選で副会長4人を新任するとともに新理事長に河田守弘氏を選任
    ☆運輸労連定期大会、一時金の年間要求額30年ぶりの増額など24年度運動方針を決定
    ☆SGムービング、EVトラックも利用可能な商用車向け共用充電ステーションの実証実験に参画
    ☆鴻池運輸・サントリーHDなど4社、ダブル連結トラックを活用した異業種製品の往復輸送を開始
    ☆日本通運、兵庫県尼崎市に「NX尼崎港危険物倉庫」を新設し12月中旬から稼働へ
    ☆NXドイツ、スロバキアで開催された絵画展に岐阜県の小学生が描いた桜の絵画25点を輸送
    ☆物流連が第25回「物流環境大賞」表彰式を開催、真貝会長が受賞企業60社に表彰盾を授与

今週のユソー編集室

  • ▼厚生労働省は先月末、2023年度の過労死等の労災補償状況を公表したが、依然としてトラック運送業界に厳しい結果となった。
    ▼脳・心臓疾患の労災補償状況を見ると、道路貨物運送業の請求件数は171件の22年度比28・6%増、支給決定件数は66件の32・0%増となり、どちらも業種別でダントツのワースト1で、この傾向は以前から変わらない。
    ▼心配なのは請求・支給決定の増加率が、いずれも全体の増加率を上回っていることだ。ドライバー不足がさらなる労働環境の悪化を招き、求職者の減少につながるといった負のスパイラルを断ち切るために、長時間労働改善の必要性は、かつてないほど高まっている。

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