SBSホールディングスは1日、日本精工が保有するNSKロジスティックス株式の66・61%を譲受することに合意し、契約を締結した。今後、必要な手続きを経て年内の株式譲渡完了を目指す。株式譲渡が完了すると、NSKロジスティックスは日本精工の子会社からSBSHDの子会社に異動する。
NSKロジスティックスは、日本精工が100%出資し1999年8月に設立。日本精工グループの国内事業や輸出入を事業領域とし、物流機能会社として、運送、保管、荷役、梱包、輸出入業務請負等の分野で高いスキルとノウハウを持つ。
SBSHDは総合物流企業として、事業規模・ポートフォリオの拡充や、優秀な人材などを確保する手段として、M&Aを重要な成長戦略の一つに位置付けている。
今回の株式譲渡契約でも、NSKロジスティックスが日本精工グループや、取引先企業との良好な関係を維持することを最優先としつつ、SBSグループが持つインフラ・ノウハウの共有などによるシナジー効果によって、より付加価値の高い総合的な物流サービスを提供する体制が整うとしている。
SBSHDの鎌田正彦社長は、今回の契約について「物流業界全体の課題である『2024年問題』の解決と、サステナブルな物流網の維持に向けて、NSKロジスティックスがSBSグループに加わることを大変心強く感じている。グループ会社間のリソースとノウハウを集結させることで、新たな顧客層へのアプローチを可能にし、グループの成長をさらに加速し物流トップティアを目指す」とコメントしている。