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2024年6月24日付 2985号

味の素冷食 F―LINE 共同の取り組み 第25回「物流環境大賞」に輝く 物流連

 日本物流団体連合会は20日、第25回物流環境大賞の受賞者を発表した。大賞を受賞したのは、味の素冷凍食品とF―LINEが共同で取り組んだ「冷凍食品の環境にやさしく持続可能な幹線輸送の実現」。温度管理が厳しい冷凍食品のモーダルシフトを促進したことなどが評価された。

 両社は千葉県→宮城県の輸送をトラックから鉄道に転換するとともに、佐賀県↓千葉県の輸送の一部をトラックから船舶に転換。宮城向けで30.9%、千葉向けで17.4%のCO2削減を達成した。

 このほか低炭素物流推進賞3件、サステナブル活動賞1件、日本物流記者会賞1件、特別賞19件の合計25の受賞者を決定。先進技術賞の対象はなかった。

 表彰式は28日午後2時半から、東京都港区の第一ホテル東京で行う。

 記事全文は電子版から。

自動物流道路の輸送規格は標準仕様パレット想定 第4回自動物流道路に関する検討会 国交省

 国土交通省は21日、東京都千代田区の同省で第4回自動物流道路に関する検討会を開き、中間取りまとめ案について審議するとともに、自動物流道路での輸送時には荷物の最下部に標準仕様パレットと同じ1100×1100ミリメートルサイズの「ベース」を設けることとし、荷物の高さはJIS規格で定めるカゴ台車の上限である1800ミリメートルとすることなどを盛り込んだ規格イメージ案を示した。

 第4回検討会では①検討の経緯②現状・課題③目指すべき姿④コンセプト・方向性⑤引き続き検討すべき課題―などで構成される中間取りまとめ案や荷物の規格案が示され、「既存モードとの連携を念頭に整備を進めるべき」「高さについて走行時の安定性の検討が必要」「24時間稼働することで荷主の考え方の変革につながる」などの意見が出された。

 委員からの意見を反映させた最終案を次回会合で審議し、夏ごろに中間取りまとめを公表する。

 記事全文は電子版から。

今週掲載トピック一覧

  • ☆日本通運、RORO船を活用し東京発北海道向け医薬品輸送の3分の1を海上輸送に切り替え
    ☆セイノーHD、三菱電機ロジスティクスの株式66%を取得し子会社化で三菱電機と合意
    ☆通運連盟が第12回通常総会、新会長にNXHDの齋藤充会長を選任
    ☆交通労連トラック部会の24年度政策討論集会、織田部会長「社会的地位向上を」と強調
    ☆JR貨物の犬飼社長が会見、通運業界のトップ交代巡り「引き続き強調して発展を目指す」と表明
    ☆トナミ運輸、富山・石川・福井の旬の食材を取りそろえたお中元ギフト「ほくりく産品」を発売
    ☆NHHD、CO2排出量見える化クラウドサービス提供の「アスエネ」と資本業務提携
    ☆NXGO、「外国人国際第二種貨物利用運送事業許可」を国交省から取得
    ☆日倉協、官民物流標準化懇「パレット標準化推進分科会」最終とりまとめ案へのパブコメに意見提出
    ☆東ト協通常総会、浅井会長「山積する諸課題に一致団結し対処を」と呼び掛ける
    ☆SGムービング、バイオ燃料使用したトラック走行を目指す実証コンソーシアムに参画
    ☆JR貨物、近畿圏初の積替ステーションを百済貨物ターミナル駅内に開設
    ☆交通労連トラック部会、労使幹部ら約80人が参加し岡山市で第27回中央労使懇談会開く
    ☆首都圏キット利用協組が通常総会、創立30周年に向けて「組合中期ビジョン」を発表
    ☆JR貨物と全国通運連盟、今年度も「鉄道コンテナ輸送キャンペーン」を展開し各種イベントに出展へ
    ☆ロジスティードなど5社、AI等を活用した輸送効率化推進事業でドライバーの待機時間半分以下に削減を確認
    ☆センコー、JDSCと共同でAIとデータサイエンスで倉庫業務の自動化を図る「SAIFOMW(サイフォーム)」を開発
    ☆JR貨物グループ社長会議、業績評価結果に基づきジェイアール貨物・北陸ロジスティクスなど3社を表彰
    ☆JR貨物、7月1日からフレックスタイムなどの新たな勤務制度とカムバック採用を導入

今週のユソー編集室

  • ▼先ごろ退任した全国通連盟の渡邉健二前会長は、取り組みが進む荷待ち時間削減などがドライバーの賃金減少と離職を招き、今年の年末繁忙期には輸送力がひっ迫(ひっぱく)する可能性を指摘した。
    ▼交通労連トラック部会の織田正弘部会長は、今春闘の妥結額が全産業平均の約5割にとどまる実態を指摘し「残念ながら産業間格差は広がった」と懸念を表明している。
    ▼2024年度が始まったが、表面上は物流の深刻な停滞は起きていない。一方で、進む効率化と進まぬ適正運賃収受が、徐々に物流の首を絞めつつある。国の物流支援策がドライバーの労働条件に反映されるのはいつか。残された時間は少ない。

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