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2024年4月8日付 2975号

改正法案審議入り同日に加藤代行が会長就任  全ト協から要望も 自民党トラック議連

総会では坂本全ト協会長が要望を行った

 自由民主党トラック輸送振興議員連盟(自民党トラック議連)は3日、衆議院議員第一会館で総会を開き、不在となっていた会長の職に加藤勝信会長代行が就任した。総会でトラック議連に対して要望を行った全日本トラック協会の坂本克己会長は、ドライバーが自信と誇りを持って働くことのできる環境を実現するため、議連所属議員や関係行政機関の担当者らにさらなるバックアップを要望した。また、出席した議員からは、「標準的な運賃が8%上がっても、労働時間が短くなればドライバーの手取り賃金10%増加は難しい」などとして、標準的な運賃のさらなる水準アップなどを求める声が相次いだ。

 総会の冒頭にあいさつした加藤トラック議連会長は、改正貨物自動車運送事業法や標準的な運賃の告示などの実現は、昨年11月に逝去した細田博之前会長が「土台を作った」との認識を示した上で、総会当日に衆議院で審議入りした物流効率化法・貨物自動車運送事業法の改正法案成立に向けて、トラック議連会長不在の状況は望ましくないことから、細田前会長から生前に後継指名を受けていた経緯を踏まえ、会長の職を務めることになったと説明した。
 
 記事全文は電子版から。

3ヵ年の中期経営計画公表 「和の経営」実践で売上高1800億円目指す トナミHD

 トナミホールディングスは1日、2026年度を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を公表した。「GO!NEXT!PLAN2026」をスローガンに、相手の希望を知る「和の経営」理念を実践し、最終年度の売上高1800億円(23年度予想比約370億円増)、営業利益95億円(約33億円増)などを目指す。

 計画では、「和の経営」理念で全てのステークホルダーの満足度向上を目指すとともに、収益成長事業へ経営資源を積極的に投入し、特別積合せ事業、ロジスティクス事業に次ぐ新たな事業創出を図ることで、継続的に発展していくことを基本方針としている。

 重点戦略には◎収益性の高い事業への積極投資など経営効率の向上◎M&Aなどによる事業・業容の拡大◎技術革新による生産性向上◎エンゲージメント向上や人事・採用制度の改革による人材の登用と確保◎物流品質の向上等による顧客への価値提供◎社会環境への貢献◎経営品質の向上―を掲げた。

 期間中の投資総額は300億円を見込んでいる。

今週掲載トピック一覧

  • ☆物流大手各社の新入社員入社式トップ訓示(要旨)
     日本通運・竹添進二郎社長    一緒に変革に挑戦
     ヤマト運輸・長尾裕社長     臆せず、積極的に
     JR貨物・犬飼新社長      活躍の基本は基礎
     西濃運輸・髙橋智社長      笑顔と幸せ届けて
     ロジスティード・中谷康夫社長  将来見据え行動を
     センコー・杉本健司社長     強み・弱み認識を
     SBSHD・鎌田正彦社長    何かをやり遂げて
     三井倉庫HD・古賀博文社長   「雑学も大事」に
     三菱倉庫・斉藤秀親社長     担当業務のプロに
     トナミ運輸・髙田和夫社長    「和の経営」実践を
     近鉄エクスプレス・鳥居伸年社長 「人の力」は不可欠
     第一貨物・米田総一郎社長    頼もしい一大勢力
     丸運・桑原豊社長        「利他自利」精神で

  • ☆日本通運、7月から国内航空貨物輸送の各種運賃・料金を改定へ
    ☆日本通運、ANAが阿蘇くまもと空港で初めて貨物専用大型機を運航するチャーター便に貨物を搭載
    ☆JR貨物の3ヵ年新中期経営計画、既存資産を最大限活用し鉄道事業の黒字化目指す
    ☆セイノーHD、ライスワンマイル強化に向け新会社を設立
    ☆日本通運、「2027年国際園芸博覧会」の推奨物流事業者の指名・選定受ける
    ☆三井倉庫エクスプレス、全日空と連携し再生医療等製品の日米間における国際輸送プラットフォーム構築
    ☆国交省、働きやすい職場認証制度で初の「三つ星」にトラック34事業者を認証
    ☆国交省、「物流施設におけるDX推進実証事業費補助金」の公募開始
    ☆東ト協連の運賃動向調査、2024年問題巡り50%が対応済みと回答
    ☆日倉協、「2024年問題を迎えるにあたっての倉庫業界の要望書」を国交省に提出
    ☆日本通運、国内引越の見積もりリモートサービス「リモミ」にビデオ通話を採用
    ☆セイノーHD、神奈川県下を配送エリアとするメール便会社の日祐をグループ化
    ☆東ト協が理事会開く、会長候補者選出・管理委員会が次期会長候補者に水野功副会長を選定
    ☆NXHD、グループ各社の新入社員を対象に新社員研修を5会場で実施
    ☆SGHDのグループ合同入社式、栗和田会長「夢と志の実現を」と祝辞
    ☆第一貨物、山形県天童市の中央研修所建て替え工事が終了し稼働始める

今週のユソー編集室

  • ▼今年も4月1日を迎え、例年どおり各社が入社式を開催した。本号の4・5面に、入社式における各社トップの訓示要旨を掲載している。
    ▼新入社員に対する訓示の中身を見ると、失敗を恐れずに挑戦していくよう求める内容や、若い感性を発揮し会社を変えていくことを望む内容が目に付く。短期間のうちに社会環境が大きく変化する今の時代にあって、こうしたトップの声は、偽らざる本音であろう。
    ▼他産業との人材獲得競争は激化しており、この4月の採用は予定数に満たなかったとの声もちらほら聞く。そうした中で物流業界の門を叩いた新卒新入社員の前途が、明るく充実したものになることを祈りたい。

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