飛脚宅配便運賃など平均7%程度値上げ 来年4月1日から 佐川急便
佐川急便は来年4月1日から、飛脚宅配便などの届出運賃を平均5~7%程度値上げする。持続可能な物流インフラの維持と品質の向上が目的。
対象は、飛脚宅配便(飛脚クール便含む)、飛脚特定信書便、飛脚国際宅配便で、運賃改定率は飛脚宅配便が平均7%程度、飛脚特定信書便が平均5%程度、飛脚クール便の付加料金(140サイズ・30キログラムのみ)が220円の値上げ、国際宅配便が平均6%程度=左表参照。
同社は今年4月、飛脚宅配便(関東~関西間)を平均9%程度値上げしており、物流の2024年問題に対応することを目的として、パートナー企業との取引単価の見直しや燃料補助金の支給、従業員の処遇改善などを実施してきた。
一方で、2年連続の値上げとなる原因については「現在においても◎エネルギーや施設・車両等の価格高騰と労働コストの上昇◎30年の輸送力不足を見据えた従業員とパートナー企業の労働環境改善◎顧客ニーズに対応したサービス品質の維持・向上◎省人化や業務効率化に向けた施設とDXへの設備投資―など、継続的な課題や大きな環境変化が生じており、長期的で継続的な対応が求められている」ためと説明。
飛脚宅配便(関東~関西)における24年4月以降の運賃と23年4月以前の運賃を比較すると、平均の値上げ率は16%程度となっている。
同社では、今後も経済状況や市場の変化を考慮し、適時運賃などの見直しを予定しているとしている。