新型「eCanter」900台を全国で順次導入へ 群馬県高崎市で披露会 ヤマト運輸
ヤマト運輸は12日、三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)が今年3月にフルモデルチェンジした電気小型トラック(EV)「eCanter」の新型モデルについて、約900台を今月から全国で順次導入していくと発表。同日に群馬県高崎市のヤマト運輸高崎正観寺営業所で、ヤマト運輸の長尾裕社長、MFTBCのカール・デッペン社長らが出席して、披露会を開催した。
ヤマトホールディングスは昨年5月、2050年の温室効果ガス(GHG)排出実質ゼロの大目標に向けて、30年にGHG排出量20年度比48%削減の中間目標を公表し、主要施策の一つにEV2万台の導入を掲げている。昨年8月には、日野自動車が開発した最大積載量1トンクラスのウォークスルー型EVトラック「日野デュトロEZ」の導入を開始、首都圏を中心に500台を導入した。
今回導入する車両は、車両総重量5・87トン、最大積載量2トン、最高速度時速89キロメートル、1充電当たりの航続距離116キロメートル。普通充電でゼロから100%まで約8時間で、冷蔵・冷凍荷物にも対応している。ヤマト運輸の要望を元に、充電口を右側面後方に設けており(通常の充電口は右側面キャビン後ろ)、MFTBCではこれをオプション設定として採用した。ヤマト運輸の2トン車クラスのEV導入は初めてで、約900台の環境対応車発注は過去最大となる。
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