既存NWの強靭化に向けSDの職務専門化 決算会見で表明 ヤマトHD栗栖副社長
ヤマトホールディングスの栗栖利蔵代表取締役副社長は10日、電話会議形式で開いた2023年3月期の決算会見で、既存ネットワークの強靭化に向けて、拠点の集約・大型化を進めるとともに、職務を専門化するなどSDの働き方・体制を刷新する方針を示した。
既存ネットワークの強靭化では、小規模・多店舗展開してきた宅急便営業所を集約・大型化し、ターミナルについても◎宅急便営業所との統合◎発送・到着作業の分離◎職務定義の見直しとフルタイマー・パートタイマーなど人材構成の標準化◎一部作業の外注化―を進め、安全・品質および働きやすさの向上と、輸送・作業・事務・管理コストの適正化を図る。23年3月時点で3331ある営業所を約1800(うち大型営業所約200)、76あるターミナルを70程度(発・着専用・共用ターミナル合計)にまで削減する。
SDの働き方・体制刷新では、大口顧客の出荷比率増加に伴うSDの集荷・配達業務量のバランス変化や各業務の要求高度化によるマルチタスクの負担増加などを背景に、SDの職務を地域特性に合わせて「営業」「配達」「集荷」などに細分化し専門化。職務に応じた働き方・待遇を設計するとともに、配達特化型ドライバーの比率を高めることで、働きやすさや働きがい、専門性・サービス品質の向上、集荷対応力・営業力強化につなげる。
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