グループで最大規模 3PL事業などの強化で尼崎に新物流拠点 トナミ運輸
トナミ運輸は6日、3PL事業などの強化のため兵庫県尼崎市に物流拠点を新設、5月8日から業務を開始すると発表した。延べ床面積は5万平方メートル規模とトナミグループ最大の施設となり、関西圏全体を網羅する広域配送の拠点としてサービスを展開する。
新設する「新尼崎事業所」=写真左=は尼崎市東海岸町21の10に所在。同市内にあり狭あい化・老朽化した旧・尼崎支店と大阪市西淀川区にある関西センターを移転・同居させた上で、尼崎流通センターを新設。3事業所併設の複合施設となる。
敷地面積は約2万3400平方メートル、建物は鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)4階建て・延べ床面積約4万8900平方メートル。1階に尼崎支店、2階に尼崎流通センター、3・4階に関西センターが入居。1階が特積み事業、2~4階が3PL事業の拠点となる。危険物倉庫と屋外貯蔵施設も併設した。
1階を鉄骨鉄筋コンクリート構造にすることで、南北の両面バースや防火区画の全面シャッター対応が可能となり、より一層の物流効率化に貢献。BCP対策として、津波・高潮を想定した受変電設備のかさ上げ設置とともに非常用発電機を装備した。
全館LED照明を採用しているほか、自家消費型太陽光発電システムの導入により、施設電力使用量の一部を再生可能エネルギーで賄い、施設の脱炭素化も進めるなど、環境面にも配慮している。設備は貨物エレベーター4基、垂直搬送機6基、トラックバースは113台(1階76台、3階37台)分を整備。非常用・太陽光発電機も備えた。
所在地の尼崎市東海岸町は大阪市の中心街から10キロメートル圏内に位置し、阪神高速道路湾岸線尼崎東海岸インターチェンジ(IC)から約1キロメートル、中島ICから約4キロメートル、同神戸線尼崎東IC、尼崎西ICからは約5キロメートルと、利便性も高い。