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2023年4月3日付 2928号

物流の2024年問題で関係閣僚会議が発足 6月までに政策パッケージ取りまとめ 政府

 政府は物流の2024年問題に対応するため「我が国の物流の革新に関する関係閣僚会議」を立ち上げ、3月31日に初会合を開催した。6月までに関係省庁などが取り組むべき施策を盛り込んだ政策パッケージを取りまとめる。

 会議は、内閣官房長官を議長に、農林水産・経済産業・国土交通の各大臣を副議長、内閣府特命担当大臣(消費者および食品安全担当)、国家公安委員長、厚生労働・環境両大臣を構成員とし、公正取引委員長の出席も求めている。
 
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23年度は「勝負の1年」 24年問題の周知へ 池田物流連会長

池田会長

 日本物流団体連合会の池田潤一郎会長は3月29日、理事会後に開催した記者会見で、2024年問題を間近に控え23年度が勝負の1年になるとの認識を示すとともに、24年問題の理解を深めてもらうことなどを目的として、広報活動に力を入れていく姿勢を強調した。

 池田会長はまず「24年問題まで残り1年となり、物流の生産性向上は待ったなし。23年度はまさに勝負の1年となる」と述べ、問題解決には荷主や一般消費者の理解と協力が必要不可欠なことから、23年度事業計画に国等と連携した持続可能な物流に向けた広報活動の実施を盛り込んだと説明。さらに、国や会員各団体の取り組みなどを共有し、場合によっては連携しながら取り組んでいく方針を示した。

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今週掲載トピック一覧

  • ☆主要物流企業の2023年度新卒新入社員数調査
    ☆日通リース&ファイナンス、賃貸借案件第1号となる蒲郡倉庫を竣工

  • ☆日本通運、2019年4月以来5年ぶりに国内航空貨物輸送の運賃・料金を改定
    ☆ヤマト運輸がコロワイドMDとLLP協定を締結、第1弾は給食事業で運用
    ☆セイノーHDが西濃運輸にグループ輸送会社3社を統合、幹線の強靭化図る
    ☆SBSHD、物流業界初のポジティブインパクトファイナンス融資契約を締結
    ☆JR貨物の23年度事業計画、代行輸送用の499型船を新造し共同所有へ
    ☆国交省が鉄道貨物の偏積防止対策を公表、関係者ごとの取り組み示す
    ☆国交省がドローンの利活用をテーマにセミナー、セイノーHDなどが事業紹介
    ☆JR貨物など4社、来春に四国地方でクルーズトレインを運行
    ☆経団連調査、2022年度インターンシップは輸送業が唯一100%実施
    ☆東ト協連の運賃動向調査、トラックの標準的な運賃「適用したい」が5割超に
    ☆東京都地方協議会、紙・パルプ輸送の労働時間実態調査結果を報告
    ☆運輸労連の自転車およびフードデリバリーの危険走行に関する調査、取り締まり強化を求める声強く
    ☆持続可能な物流検討会、荷主への規制措置案巡り全体最適化への効果に懸念の意見相次ぐ
    ☆NXHD、アイルランド交通相・駐日大使らが齋藤充社長を訪問
    ☆ヤマト運輸とWismettac、トレーサビリティPFで農産品の輸出実証
    ☆全国通運の永田社長が会見、2023年度は「徹底した営業活動と経営改革で業績のV字回復目指す」と強調
    ☆サカイ引越センターが滋賀大学と協定締結、大学との産学連携は同社初

今週のユソー編集室

  • ▼3月27日の参議院予算委員会で、物流の2024年問題に関する質問を受けた岸田文雄総理は「近日中に新たな関係閣僚会議を設置・開催し、緊急に取り組む施策をとりまとめる」と発言した。
    ▼働き方改革関連法の成立を端緒に加速化した適正取引推進への流れは、政府が全力で取り組むとの総理答弁にまでたどり着いた。ただ、すでにさまざまな会合で「何をするべきか」は明確化されつつあり、今必要なのは「やるべきことやれるようにする」ことだ。
    ▼軽乗用車による荷物配達解禁など、規制改革会議関連で妙な動きも見せる岸田内閣だが、適正取引推進に向けては、迅速で実効性ある取り組みを大いに期待したい。

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