物流・輸送の専門紙、輸送新聞はこれからも輸送産業の発展に貢献してまいります。

文字サイズ

2023年2月13日付 2921号

インタビュー キャッシュ流通を改革 DX駆使してプラットフォーム確立へ 
NXキャッシュ・ロジスティクス㈱ 藤代 正司 代表取締役社長

 本年1月1日に日本通運の警備輸送事業部がNIPPON EXPRESSホールディングス直轄の独立した事業会社として分社化した「NXキャッシュ・ロジスティクス(NXCL)」。NXグループのキャッシュ・ロジスティクス事業専門企業として新たなスタートを切った同社の藤代正司社長に経営戦略等について聞いた。

 ――あらためて新会社への移行の目的を。

 NXHDが推進している事業ポートフォリオ見直しの一環であり、キャッシュ・ロジスティクス事業に特化し、さらに深化して専門性を高め、経営判断スピードを早めていくことを目的としたものです。

 ――NXCLの経営方針を。

 われわれはロジスティクス事業者であるので、まずは安全・コンプライアンス・品質が基盤にあります。それを確立するための土壌として「5S3定(定位置、定品、定量)」を徹底して、業務の標準化・平準化を図っていくことが根底にあり、その上でビジョンや方針であると考えています。

 新会社の未来像となるビジョンには◎日本のキャッシュ流通改革を目指す◎究極に無駄を省き、合理的で低コスト、さらに低社会負荷の仕組みを作り上げ、お客さまのコスト削減に貢献するとともに、社会にも貢献することで、お客さま、社会、当社の「トリプルウィン」の関係を構築する◎「キャッシュ・ロジスティクスプラットフォーマー」となり、さらなる事業拡大を図る―の3項目を掲げています。

記事全文は電子版から

3年ぶりに全国大会 モーダルシフトの担い手育成など 通運連盟 9項目を決議

 全国通運連盟は9日、東京都千代田区のパレスホテル東京で第16回鉄道利用運送推進全国大会を開いた。モーダルシフトの担い手となる人材の育成など9項目からなる決議を採択。主催者あいさつで渡邉健二会長は「全国通運連盟は通運事業に課せられた責務と期待に応えねばならない」と言明。同時に「顧客に選ばれる高品質な輸送サービスの提供を通じて、モーダルシフトの一層の推進と定着に向けた取り組みをこれまで以上に強力に推進していく必要がある」と強調した。

 コロナ禍の影響で3年ぶりの開催となった今大会には行政、JR貨物、通運事業者、荷主企業関係者ら約200人が参加した。

記事全文は電子版から

今週掲載トピック一覧

  • ☆インタビュー―NXキャッシュ・ロジスティクス・藤代正司代表取締役社長

  • ☆西濃運輸、京都支店の移転・拡充でロジ・トランス機能を強化
    ☆ヤマトHDの栗栖副社長が決算会見でプライシング戦略の推進を表明、個別に価格交渉実施へ
    ☆ヤマト運輸、4月から宅急便等の運賃を約10%値上げ、毎年度見直しも
    ☆運輸労連の難波委員長が会見、業界の魅力向上目的に4月に労使懇開催へ
    ☆アート引越センターが「引越マイページ」を開設、ネットで24時間いつでもサポート
    ☆中小企業庁のフォローアップ調査第2弾、中小企業の価格転嫁の状況で発注側の評価公表
    ☆ブリヂストンとアセントロボティクス、資本業務提携で「ソフトロボティクス」の開発を加速
    ☆日本通運、西日本と九州の医薬品センターがGDP認証を取得
    ☆佐川急便、宮城県松島町と包括連携協定を締結
    ☆第一貨物と太平興業が東京で故武藤会長の「お別れの会」開催、約500人が参列
    ☆ヤマト運輸が「らくうるカート」と「スマレジ」の連携開始、実店舗とECの在庫管理を効率化
    ☆運輸労連の職場安全点検調査、改正改善基準告示達成には賃金水準向上が必要
    ☆埼玉ト協、特別機動救助隊構成機関に27台目の車両贈呈
    ☆物流連が東京・大阪・オンラインの3会場で業界研究セミナー開催、延べ640人が参加
    ☆国交省の健康起因事故対策協、スクリーニング検査の未受診は人員配置が障壁に
    ☆物流業界の第3四半期連結決算

今週のユソー編集室

  • ▼このところ、回転ずし店での客の不適切な行動が連日のように報道され、あきれや怒りを通り越して情けない思いになる。
    ▼同業者間の激しい競争で磨かれた価格や品質を武器に、外食産業で大きな存在感を占めるようになった回転ずし業界の隆盛の陰には、世界各地での漁獲・養殖から加工・保管、きめ細かな温度管理を伴う国際・国内輸送、そして店舗での最終調理までが隙間なくつながって客の口に入る。
    ▼そんな長いリレーのアンカーとも言える消費者が、細心の注意を払って最高の品質を提供しようと努力した多くの関係者の思いに対して、食べ物を粗末にする形で踏みにじるというのは、やはり人として情けない。

戻る