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2022年8月1日付 2897号

インタビュー (一社)日本パレット協会会長 加納尚美氏
パレット標準化推進へ 社会と結びつける協会の発信力を強化

 ――パレット標準化推進分科会で11型を推奨する「中間とりまとめ」が公表されました。

 官民物流標準化懇談会のパレット標準化推進分科会が昨年9月にスタートし、計4回の会議を経て、本年6月に「中間とりまとめ」公表に至りました。

 メンバーとして分科会に参画させていただき、パレット標準化の実現に向けた活発な議論がなされたことを実感していますし、これからパレットを効率的に利活用いただくための運用等を議論する各論へ入って行くに当たり、「中間とりまとめ」は充分な総論になったと考えています。

 過去50年以上にわたり行われてきたものの進展が見られなかった「パレット標準化議論」の反省と、「2024年問題」に何らかの対策をすべき、という責務が分科会で共有され、特に「2024年問題」という喫緊のテーマに対して『これからパレット化を図る事業者に推奨する規格(平面サイズ):1100ミリメートル×1100ミリメートル』を提示できたことは大きな成果と受け止めています。

記事全文は電子版から。

今後の鉄道物流のあり方に関する検討会の中間とりまとめ案を承認 国交省

中間とりまとめで示された「3つの視点と14の課題」

 国土交通省は7月28日、東京都千代田区の同省で「今後の鉄道物流のあり方に関する検討会」の第5回会合を開き、「3つの視点と14の課題」からなる中間取りまとめ「変化し続ける社会の要請に応える貨物鉄道輸送の実現に向けて」の事務局案を審議、委員から反対や修正を求める意見は出ず原案どおり承認された。鉄道局の田口芳郎鉄道事業課長は、これまでの議論や中間取りまとめの内容を踏まえ、災害対応やエネルギー使用量の算定方法、貨物新幹線などの検討に向け、関係予算を来年度概算要求に盛り込む考えを示すとともに、全国ネットワークの維持にかかわる新幹線並行在来線の存廃については第3セクター鉄道を運営する地方自治体の判断のみにゆだねず、国も関与していく考えを示した。

記事全文は電子版から。

今週掲載トピック一覧

  • 夏季第2特集号
     インタビュー-(一社)日本パレット協会・加納尚美氏
    ☆臨海鉄道特集『新規でDD200電気式ディーゼル機関車導入、名称は「レッドマリン」に~京葉臨海鉄道』

  • ☆ヤマト運輸がCJPTと共同でカートリッジ式バッテリーの規格化・実用化に向けた検討開始へ、BEVの普及へ
    ☆全日通が定期全国大会を開催、労使共通認識のもと課題解消に取り組む
    ☆陸災防が第9回陸上貨物運送業における荷役作業の安全対策に関する検討会開く、報告書案など審議
    ☆ヤマト運輸が超低床・ウォークスルーの商用BEV導入へ、首都圏などに500台
    ☆堀内国交省自動車局長が就任会見、コスト上昇分を運賃に転嫁できるよう取り組むと強調
    ☆厚労省が「トラック運転者の長時間労働改善特別相談センター」を開設
    ☆全ト協、21年の事業用トラック1万台当たりの死亡事故件数は1.5の目標達成
    ☆NX中国が上海市にヘルスケア支店新設
    ☆第一貨物が3年ぶりに運転競技会、団体優勝に山形A

今週のユソー編集室

  • ▼先日、とある就活情報サイトが底辺の職業ランキングなるものを公開し、物議を呼んだ。くだんのランキングには「トラック運転手」と「倉庫作業員」が入っていた。
    ▼東日本大震災などを経て、物流業の社会的意義に対する認知度は高まってきたと感じる反面、産業に従事する者の誇りをあざ笑うかのようなこうした取り扱いには、物流業が目指す社会的地位向上の道の果てしなさも感じてしまう。
    ▼職業全体を下に見る感覚は、送料無料表記やカスタマーハラスメントなどにも通底するものがあり、強い憤りと深い憂慮を覚えずにいられない。やはり物流の現場作業者の労働条件改善は、待ったなしの状況なのだ。

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