物流・輸送の専門紙、輸送新聞はこれからも輸送産業の発展に貢献してまいります。

文字サイズ

2022年5月30日付 2888号

インタビュー―日本通運(株)常務執行役員・山田雅之氏 医薬品物流の刷新へ
専用インフラ整備と品質管理体制をグローバルで推進

 ――NXグループの医薬品ロジスティクスの強みは。

 当社の最大の強みは、国内外のネットワークを活用し、グローバルに広がる医薬品サプライチェーン全体をサポートさせていただくこと、と考えております。

 調達から製造、販売物流まで全領域を当社ワンストップで対応が可能です。国内では、21年2月から新たに国内4ヵ所の医薬品専用センターを稼働させています。

 また、海外では、フォワーディング業務の拡充と、主要拠点でのGDP(医薬品の適正流通に関する基準)認証取得を進め、24の国・地域、35の拠点で認証を取得いたしました。

 医薬品物流は、国や地域が変われば法規制も異なり、必要なライセンスも違ってまいります。当社は海外主要地域にも医薬品専任スタッフを配置し、現地規制や事情にも精通することで、一つの品質方針のもと、一貫した物流サービスをご提供しております。

記事全文は電子版から。

内航海上輸送を活用したBCP対応ソリューションの提供開始 NX中国

 NX国際物流(中国)(杉山龍雄董事長)は25日、新型コロナウイルス感染拡大の影響でサプライチェーンに大きな影響がでている中、内航海上輸送を活用したBCP対応ソリューションの提供を開始したと発表した。

 グレーターベイエリア(大湾区。香港、マカオや中国南部の広東省の九つの自治体=広州・深圳・珠海・佛山・恵州・東莞・中山・江門・肇慶で構成されるエリア)を『面』で捉え、深圳・広州発着等、従来の輸送ルートに加え、東(恵州港)と西(珠海港)まで陸路で迂回(うかい)し、海路で華南地区(深圳・東莞・広州等)と香港間をつなぐルートを開発し、安定したバージ(はしけ船)輸送サービスを提供する。

 また、混雑する華東エリアの上海港からのトラック輸送を回避し、内航船を利用することで、香港を含む華南エリアや、天津などの華北エリアなど中国各地に転送するサービスも開発。

 両サービスともに、NXグループの倉庫ネットワークを活用して、保管・仕分・加工などの付帯サービスも提供する。

記事全文は電子版から。

今週掲載トピック一覧

  • ☆インタビュー―日本通運(株)常務執行役員・山田雅之氏
    ☆ウォッチ(132) 『ロックダウン下にある上海の物流を考察』
    ☆経済と物流の表裏分析(38)『足元の日本経済はインフレなのか(その3)』

  • ☆西濃運輸小寺社長が決算説明会で報告、最新タリフの適用率が目標の70%上回る
    ☆日立物流、欧州グループ会社がチェコVP社の事業譲り受け
    ☆公取が荷主に注意喚起文書、641者に送付
    ☆丸運が2030年までの長期ビジョン策定、成長分野など明確化
    ☆サントリーロジスティクスがフォークリフトバッテリーを26年までに順次切り替え
    ☆東ト協が次期会長候補者に浅井現会長を選出
    ☆鉄貨協が定時社員総会、貨物鉄道輸送支えるインフラ整備・強靭化など要望を承認
    ☆全流協が定時総会開催、遠隔点呼の簡潔な導入へ新システムを開発・提供
    ☆交運労協がカスタマーハラスメントアンケート調査受け公開討論会を開催
    ☆千葉ト協が理事会開催、新会長候補に池田氏
    ☆千葉ト協青年部会が30周年式典を開催
    ☆陸災防が通常総代会で渡邉会長らを再任
    ☆NXベルギーがゲンク・ロジスティクスセンター開設、欧州物流ネットの中心として
    ☆平澤国交省物流政策課長の共同インタビュー、物流の維持・確保に向け広報強化にも注力

今週のユソー編集室

  • ▼トラックドライバーの改善基準告示見直しに向けた検討が進められているが、夏の取りまとめが迫る中、労使双方の主張が依然として平行線をたどっており、交わる気配がない。
    ▼全日本トラック協会がこのほど取りまとめた働き方改革モニタリング調査の結果では、時間外労働時間が年960時間を超えるドライバーが「いる」と答えた事業者の割合は21年10月時点で27・1%となり、前年同月より0・9%減少したものの、依然3割に迫る。
    ▼新たな告示が施行される24年4月まで2年を切った。準備に十分な時間を確保するには、見直しの議論を大きく前進させる必要がある。行政による何らかの手立ても必要だろう。

戻る