インタビュー―NIPPON EXPRESSホールディングス(株)執行役員・大辻智氏
半導体専用拠点整備へ プラットフォーム構築しソリューション提供
NIPPON EXPRESSホールディングス(齋藤充社長)は「NXグループ経営計画2023」でコア事業の成長戦略の一つに『半導体関連産業』の取り組み強化を掲げている。半導体関連サプライチェーンの維持・確保に向けた取り組みや今後の施策展開について、グローバル営業統括部担当の大辻智執行役員に聞いた。
――半導体関連産業向けのサービスについて。
当社では、半導体製造装置等の重量品輸送から、工場回りの調達・生産物流ならびに完成品の販売物流まで、高品質な輸送・保管サービスをグローバルにワンストップで「半導体ロジスティクスソリューション」として提供しています。
――ターゲットとなる半導体関連産業の市場規模は。
世界半導体市場統計(WSTS)によれば、国内は21年度が前年度比20%増の約5兆円規模で、過去最高額となり、さらに22年度は10%伸長すると予測されています。世界市場は21年度統計で25%増の60兆円規模と言われています。
――IoT等の進展で加速度的に拡大し、30年には世界市場は1兆ドル、116兆円規模になるとの予測もあるようです。
成長産業であることは間違いありません。これらの数値は半導体メーカーの売上高ですので、半導体を作る製造装置とシリコンをはじめとする素材関係を含めるとさらに大きな金額となります。
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