国内初の取り組みとしてダブル連結トラックを途中切り離し2社同時配送へ センコー
センコー(福田泰久社長)は26日、東京都大田区のフジテック東京フィットで「ダブル連結トラック」=写真左=の出発式を開催、ダブル連結トラックを途中で切り離し、2社の納品先まで同時に配送する国内初の取り組みを、2月14日から本格的に開始する。
旭化成ホームズ、フジテックの協力のもと、ダブル連結トラックで2社の貨物を輸送する。兵庫県尼崎市から神奈川県厚木市の拠点までダブル連結トラックで輸送した後、切り離し、厚木市の旭化成ホームズ、東京都大田区のフジテックの納品先までそれぞれ、10トン車とセミトレーラーに分かれて同時に配送する。切り離し所要時間は約20分。尼崎市~厚木市間の高速道路を使った長距離輸送は途中のダブル連結トラックドッキングステーションでドライバーが交代する。
これにより運転時間40%、CO2排出量30%の削減効果が見込まれ、長距離輸送の省人化と脱炭素につながり、ドライバーの拘束時間とCO2排出量のダブル削減に貢献するとしている。
同社では昨年4月から、輸送インフラをスペースで提供し、事前予約すれば路線バスのように気軽に利用できる新たな長距離輸送サービス「物流バス」を九州~本州間で本格的に開始。今回、物流バスサービスメニューの一つとして取り組むもの。
今後もダブル連結トラックの拡大を通じ、次世代の長距離幹線輸送を構築していく考え。