新社長に栗和田会長 松本取締役に代表権 SGHDの内定役員人事
SGホールディングス(荒木秀夫社長)は20日に開催した臨時取締役会で、栗和田榮一代表取締役会長の社長兼務と松本秀一取締役の代表取締役就任を内定した。荒木社長は名誉相談役に回る。いずれも6月25日に開催予定の定時株主総会と取締役会で正式に決定する予定。
各氏のコメント(抜粋)と栗和田、松本両氏の略歴は、次のとおり。
【栗和田新社長】
今後の経済環境は依然先行き不透明な状況が続き、今までの成功体験はこれまで以上に通用しなくなっていきます。このような環境の中、当グループは変化に対応し、さらに成長できるように、事業および組織力の強化に取り組んでまいります。
荒木氏は本人の意向も踏まえて退任いたしますが、名誉相談役として必要に応じてアドバイスをいただく予定です。また松本氏には、多様な環境変化が続く社会において、ESG(環境、社会、ガバナンス)を意識した経営をリードしていただくとともに、経営全般において、私のサポートをしていただく予定です。この新体制で、これまで以上にグループの経営資源を最大限活用し、株主、顧客、従業員、地域社会、取引先などすべてのステークホルダーから必要とされ信頼される企業グループの形成に取り組んでまいります。
《略歴》 栗和田榮一(くりわだ・えいいち) 1977年1月東京佐川急便入社、86年11月大阪佐川急便代表取締役、91年7月東京佐川急便代表取締役、92年5月佐川急便代表取締役社長、2002年6月佐川急便代表取締役会長、06年3月SGHD代表取締役社長、06年6月SGHD代表取締役会長兼社長・佐川急便代表取締役社長、09年6月佐川急便会長(現任)、15年3月SGHD代表取締役会長(現任)。1946年10月10日生まれ74歳。新潟県出身。
【荒木新名誉相談役】
佐川急便の社長を6年、SGHDの社長を2年、計8年間、当グループ経営の最前線を担ってまいりました。従業員の協力のもと、新たな収益機会の創出、経営効率の改善など事業成長において、一定の成果を残すことができました。
思い描いていた成長戦略の実現はおおむねめどがたったとの思いから、経営の一線から退き、今後は名誉相談役として、SGHDグループの事業に、必要に応じてアドバイスを行っていきたいと考えております。
【松本新代表取締役】
グループ在籍30年以上の経験と、行政機関への出向経験などを生かしSGHDグループが掲げるステークホルダー経営を管理・統制担当取締役として推進してまいりました。新体制においては、これまでに得た経験やノウハウを生かし、グループの安定的な経営基盤の強化と、さらなる事業成長につなげてまいります。
《略歴》 松本秀一(まつもと・ひでかず)
1988年7月西埼玉佐川急便入社、2007年1月佐川急便本社CSR環境推進部担当部長、07年9月環境省総合環境政策局環境経済課出向、09年9月佐川急便総務部総務課担当部長、14年3月SGHD社長室ゼネラルマネジャー(GM)、15年3月SGHD総務部GM、16年9月SGHD執行役員総務・秘書担当兼秘書室GM、16年12月佐川林業代表取締役社長(現任)、19年4月SGHD執行役員管理・統制担当兼秘書室GM・ヌーヴェルゴルフ倶楽部代表取締役社長(現任)、19年6月SGHD取締役管理・統制担当兼秘書室GM、21年4月SGHD取締役管理・統制担当(現任)。1966年8月10日生まれ54歳。埼玉県出身。