次期総合安全プランの最終案が承認される、今月中に策定・公表 国交省
国土交通省は17日、ウェブ会議形式で「事業用自動車に係る総合的安全対策検討委員会」の第3回会合を開き、「事業用自動車総合安全プラン2025(プラン25)」の最終案を審議するとともに、現行プラン(プラン20)の死者数目標が未達成となったことを報告した。
プラン25については、1月の前回会合で事業用自動車が第一当事者となる年間死者数225人以下(トラック190人以下)、飲酒運転ゼロなどの目標を盛り込んだ案が示され、本会合ではパブリックコメントで寄せられた意見や「自動車運送事業に係る交通事故対策検討会」での議論を反映させた最終案について審議。おおむね了承され、年度内にも策定・公表される。
また、プラン25の柱の一つとなっている「ICT技術の活用による運行管理の高度化」の実現に向け、ロボット点呼実証実験などによる検証を進めるため24日に検討会の初会合を開く。
一方、プラン20で掲げた目標については、20年の死傷者数が2万1871件と2万3100件以下とする目標を達成したものの、死者数は257人で235人以下の目標を上回った。
また、飲酒運転による事故も36件発生しており、そのすべてがトラックによるものであることから、トラック事業でのさらなる飲酒運転防止対策が求められる。