ドローン融合の物流、全国展開見据えエアロネクストと業務提携 セイノーHD
セイノーホールディングス(田口義隆社長)は22日、次世代ドローンの研究開発を手掛けるエアロネクスト(田路圭輔CEO)と新スマート物流の事業化に関する業務提携契約を締結したと発表。既存物流とドローン物流を融合させた新たな物流サービス確立に向け、山梨県小菅村で運用実績を積み上げ、全国展開につなげる。
エアロネクストは昨年11月、山梨県小菅村で「SkyHub」と名付けられたスマートサプライチェーンの実証・実験に向けたプロジェクトをスタート。「SkyHub」は①利用者の発注②EC事業者の商品出庫③トラックなど既存物流による輸送④配送センターでの仕分⑤ドローンデポでの一時保管⑥ドローン配送⑦ドローンスタンドへの「置き配」⑧利用者の商品受け取り―をIDで一括管理。最適な輸送モード・ルート、配送プレーヤーの選択や、多様な受け取り方法をシームレスにつなげ、異なる物流会社で輸送される荷物のドローンなどでの共同配送を可能にし、商品の無在庫化やオペレーションでの無人化にも貢献する。
今後は、提携に基づき両社で「SkyHub」を含む新スマート物流システムの開発を行うとともに、小菅村での運用実績の積み上げを進め、「小型無人機に係る環境整備に係る官民協議会」が2020年7月に発表した「空の産業革命に向けたロードマップ2020」で22年度を目標としている「有人地帯での補助者なし目視外飛行実現」段階では、都市部も含む全国各地への展開を目指す。