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2020年11月16日付 2817号

標準化の取り組みは荷主の協力不可欠、渡邉会長が会見  物流連

 日本物流団体連合会の渡邉健二会長は11日、東京都千代田区の学士会館で会見し、物流規格の標準化や外国人材の活用に関する物流連の取り組みの方向性について語った。

 渡邉会長は標準化について、国土交通省が現在策定中の次期総合物流施策大綱の柱の一つに含まれる見込みであることなど、クローズアップされていると指摘した上で、標準化の基盤となるプラットフォームの実効性を担保するためには、荷主団体の協力が不可欠と強調。物流連として各団体に標準化への積極的な取り組みを呼び掛ける姿勢を示す一方、具体的なプラットフォームの構築・運用については、私見としながら「日本ロジスティクスシステム協会のように、荷主・物流の双方の関係企業が加盟する組織が行うことが、一番実施しやすい形だと思う」と述べた。

 外国人材の活用については、物流連は団体の連合体であるため、勉強会等を通じて成功事例等の共有化を図っているとし、具体的な活用は各団体で取り組む必要があると語った上で「間違いなく一定の時期までに外国人労働者を入れないと、日本の物流は大変なことになる。各団体にアピールしながら進めていくことが必要だろう」と語り、外国人材の活用が急務であるとの思いをにじませた。

青浦Ⅱ期倉庫を竣工、自動搬送機等導入予定 中国でのモデル施設へ  日通

 日本通運(齋藤充社長)は12日、現地法人の日通国際供応鏈管理(上海)(杉山龍雄董事長)が上海市青浦工業園区内に「青浦Ⅱ期倉庫」を竣工させたと発表した。

 敷地面積4万5千平方メートル、鉄骨・鉄筋コンクリート造3階建て、倉庫面積2万4千平方メートルの施設。

 高床ホーム・ドックレベラー・24時間警備・非常用発電機等を備える。隣接する既存倉庫と合わせた倉庫面積は3万9千平方メートルとなる。

 新施設では、国内販売物流、製造物流(ジャスト・イン・タイム納品)、空調施設を利用した保管・配送など、自動車や電機・電子産業をはじめ各産業の物流ニーズに応えていく。

 また今後、自動搬送機器などを導入し、先端技術を活用した省人化を図るとともに、安全・技術向上を目的としたフォークリフトオペレーターの研修センターを設置し、中国でのモデル倉庫を目指すとしている。

今週掲載トピック一覧

  • ☆特集・日通警備
     インタビュー―日本通運執行役員警備輸送事業部担当・藤代正司氏

  • ☆運輸労連大手組合の秋闘妥結状況、コロナ禍で厳しく推移
    ☆トナミHD綿貫社長が決算会見、コロナ対策出遅れで反省もムダ・ムラ排除進む
    ☆ヤマト運輸・アルピコ交通が松本市で「客貨混載」輸送開始、物効法認定受ける
    ☆JR貨物犬飼常務が決算会見、コロナ禍で減収減益も赤字幅縮小に全力
    ☆全ト協が7~9期の景況感を公表、通販需要拡大などで景況感が大幅改善
    ☆JR貨物真貝社長が定例会見でコメント、経常利益の達成へ全力
    ☆SGムービングが新サービス開始、イベント出展者の搬出入をウェブで一括受付
    ☆SBSHDとDBJが日本物流未来ファンドの最初の投資先をアイアンドアイ千葉中央に決定
    ☆日本パレットプール、通期の経常・当期利益は過去最高益の見込み
    ☆物流連がモーダルシフト取り組み優良事業者表彰式開催
    ☆陸災防が安全衛生表彰式開催、労災防止の功績たたえる
    ☆自民党物流倉庫議連が総会、事業支援を緊急決議
    ☆群馬ト協が県内高校で出前授業を展開、若年層の物流への関心の薄れから将来を見据えた人材確保へ
    ☆物流各社の第2四半期決算

今週のユソー編集室

  • ▼本格的な冬の訪れを前に、新型コロナウイルスの感染が拡大の様相を呈している。大阪府の吉村洋文知事は、すでに第3波に入っているとの認識を示した。
    ▼中間決算発表の時期でもあるが、物流業界でも上半期の業績は、一部を除いて各社とも極めて厳しい状況だ。感染拡大防止策が必要なのは明らかだが、ほとんどの国民は今さら緊急事態宣言下の状況に戻りたいとは思っていないだろう。
    ▼感染拡大防止と経済を両立させるためには、しっかりした対策を施しながらの消費行動が求められている。危機感がまひしつつあったわが身を省みつつ、開発中のワクチンに淡い期待を抱きながら、それでも前に進んでいきたい。

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