インタビュー (一社)日本物流団体連合会 理事・事務局長 宿谷肇氏
コロナ渦における連合会運営、業界団体は「膝を交えて」対面を最大限重視
新型コロナウイルスの影響により、各企業とも事業運営で大きな影響を受けている。業界団体も同様に、限られたマンパワーの中、会員企業による委員会や一般向けのイベントなどで、前例のない対応を迫られている。ここでは日本物流団体連合会の宿谷肇事務局長に、コロナ禍における連合会運営の実情を聞いた。
――コロナ禍の中で事業を展開する上で重視している点は。
このような時期だからこそ、感染対策を最大限に行った上で、実際に会って議論する機会を何とか設けることが重要で、その上でウェブを併用していこうと考えています。
リスク回避のため社内会議をウェブに転換している企業は多いのですが、業界団体の場合、委員会などの構成メンバーが、いつも会っている方々であるとは限りません。ウェブだけでは「膝を交えて」の状況になりにくく、本音の話し合いにならない場合も多いのです。ですから渡邉健二会長、長谷川伸一理事長、事務局員とも話す中で、対面を最大限重視することを、現在の基本的な方向性としています。
――事務局を運営する上で留意している点は。
もちろん、会員や委員会・イベントなどの参加者、事務局員を含め、感染症対策を最大限行うことです。検温、手指消毒、マスクは当たり前のこととして、受付や誘導など近い距離で人と接する場合はフェイスシールドを着用しています。書類を手渡ししないことや、マイクを極力共用しないこと、共用する場合でも使用の都度消毒することなどを徹底し、アクリル板やゴム手袋も一定数そろえました。
おかげさまで、現在までのところ、物流連の事務局員から新型コロナの感染者は出ていませんし、会合やイベントがクラスター化したということもありません。
行事があっても半分近くのスタッフで対応するようにし、万一の場合も機能不全にならないよう役割分担をしています。
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