アサヒ飲料、日清食品は11日、関東~九州間で共同輸送を開始 トラック台数20%減 日通
日本通運(齋藤充社長)、アサヒ飲料(米女太一社長)、日清食品(安藤徳隆社長)は11日、関東~九州間で共同輸送を開始した。
茨城県内に生産工場を持つ日清食品とアサヒ飲料は、パレットサイズの異なる両社製品を日通のトラックに混載するスキームを確立。個別に製品輸送していた従来の方法に比べ、トラックの使用台数を20%削減できるほか、バラ積みしていた日清食品の即席麺製品の積載方法をパレット積みに変更することや低床トレーラーを使って運用することで、ドライバーの荷役作業が大幅に軽減されるなど、3社それぞれにメリットが見込まれることになる。
これまで、アサヒ飲料の製品は重量貨物であることから2段積みができず、1段積みした荷台の上部には空きスペースがあった。一方、日清食品の即席麺製品は軽量貨物であることから、バラ積みにより荷台の容積いっぱいに貨物を積んでも積載可能重量に余裕があった。
そこで、積載率の向上を図るため3社で協議、実証を重ねた結果、サイズが異なるために組み合わせが困難だった2種類のパレット(日清食品T12パレット、アサヒ飲料ビールパレット)について、製品の種類、数量の組み合わせを調整して効率的に混載するノウハウを確立した。
日清食品は茨城県取手市の関東工場から福岡県糟屋郡の福岡物流センターまで、アサヒ飲料は茨城県守谷市の茨城工場から佐賀県三養基郡の佐賀配送センターまで個別に製品を輸送していたが、アサヒビール茨城工場で飲料製品を積載したトラックが、日清食品の関東工場に立ち寄って即席麺製品を積み込み、九州の物流倉庫に向けて2社の貨物を日通がまとめて輸送する。
開始当初は週1便体制でスタートし、早期に週2便を目指す方針で、順次拡大させていく計画。
共同輸送のイメージ図