トラックの標準的運賃、間もなく運審に諮問 早期の告示目指す 国交省一見自動車局長
国土交通省の一見勝之自動車局長は19日の定例会見で、年度内の告示を目指して調整を進めてきたトラックの標準的運賃について、同日までに告示の前段階となる運輸審議会への諮問に至っていないことを明らかにするとともに、「年度内告示の看板はまだ下ろしていない」と述べ、できるだけ早期の告示実現に向け、引き続き注力する姿勢を強調した。
一見局長は標準的運賃について、「現在、告示に向けた作業を進めている最中で、なるべく早く運輸審議会に諮問したい」と、19日現在で諮問に至っていないことを報告。諮問から答申まで2ヵ月程度かかることに加え、公聴会が開かれる公算が高いことから年度内の告示は物理的に困難であるとみられるが、一見局長は「看板は下ろしていない。今は胸突き八丁」とし、調整が済み次第、速やかに諮問する考えを示した。
1月にパブリックコメントの募集を行った異常気象時の輸送に関する措置の目安については、台風などによるトラックの横転事故が2018年度に78件発生していることなどを踏まえ、通達を発出して荷主企業・団体に周知するとともに、輸送の強要が確認された場合には、関係省庁と改善に向けた働き掛けなどを行う方針を示した。