高速バスで貨客混載、初の効率化計画認定 愛媛~東京間で八幡浜市産品など輸送 国交省
国土交通省は1日、伊予鉄バス(清水一郎社長)と伊予鉄南予バス(松本真一社長)が計画している、愛媛県八幡浜市~東京都新宿区間の高速バスを利用した貨客混載輸送について、物流総合効率化法に基づく総合効率化計画として認定した。高速バスを利用した貨客混載輸送は、全国初の認定となる。
八幡浜市で生産しているかんきつ類やジャム、ゼリー、水産加工品などを保冷ボックスに入れ、伊予鉄南予バスが管理する同市内の八幡浜営業所車庫内で、伊予鉄バスが運行する高速バスのトランクルームの空きスペースに積載し、920キロメートル離れた新宿区のバスタ新宿まで14時間をかけて貨客混載輸送するもの。
バスは保冷ボックスを2個積載し、八幡浜を午後5時20分に出発、バスタ新宿に翌日午前7時40分に到着する。輸送開始は11月末を予定しており、平日のみ週2回運行する計画。新宿区内のバスの車庫で受け渡された荷物は、都内の小売店、飲食店、直売所等に提供する。愛媛県および農業マーケティングなどを手掛けるアップクオリティとの連携事業。
トラックの特積み貨物を利用した場合と比較して、CO2排出量が約2.6トン削減できるほか、地元産品の販路拡大などの効果も得られるとしている。
7日に高松市の四国運輸局で行われた認定通知書交付式では、上園政裕四国運輸局長が清水社長に対し認定通知書を手交した。