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2019年10月7日付 2765号

改正事業法実施への適切な対応など決議、第24回事業者大会  全ト協

事業者大会には全国から約1300人が参集した

 全日本トラック協会(坂本克己会長)は2日、千葉市の幕張メッセ国際会議場で第24回全国トラック運送事業者大会を開催。全国から会員ら約1300人が参集し、パネルディスカッションを通じて健康管理の増進による交通事故防止対策や、トラック運送事業における働き方改革実現に向けた取引環境の改善方策について学ぶとともに、改正貨物自動車運送事業法の実施に関する適切な対応などを盛り込んだ大会決議を採択した。

 全体会議の冒頭、主催者あいさつした坂本会長は、9月に発生した台風15号の被災者にお見舞いの言葉を述べた上で、緊急物資輸送に対するトラック協会会員の協力に感謝の意を示した。

 昨年末に成立した改正貨物自動車運送事業法については、全国各地域での会員の諸活動や働きかけが議員立法による成立につながったとして、あらためて感謝の言葉を述べるとともに、同法に盛り込まれた標準的運賃について現在、国土交通省が告示に向けた準備を進めていることを説明した。

 運転者の改善基準告示については、近く労働政策審議会の部会内に有識者や業界労使関係者などで構成される作業部会を設置して見直しに向けた検討がスタートする見込みであることから、各地域の実情や意見を全ト協に伝えてほしいとした。

 各分野で開発・導入が進むAIやIoTなどの新技術の活用については、全ト協内にプロジェクトチームを設置し、トラック業界への導入・活用のあり方などについての検討を進める方針であることを明らかにした。

ダッシュ21発表大会を開催 庫内(管理)部門最優秀賞、久喜菖蒲センター  カンダHD

最優秀賞の久喜菖蒲センターと原島社長(手前右から2人目)

 カンダホールディングス(原島藤壽社長)は9月29日、東京都千代田区の一橋第講堂で第24回ダッシュ21中央発表大会を開催した。グループ各社が事故撲滅や品質向上等の業務改善活動を実践・検証するもので、9月12日に行われた『ドライバー部門』の発表に続き、当日は『庫内(管理)部門』15サークルが発表した。

 『庫内(管理)部門』の最優秀賞には、積付作業30分短縮を目指して取り組んだカンダコーポレーション・久喜菖蒲センターのサークル『ツミツミ麺bar』が輝いた。また、作業ミス低減に取り組んだカンダコーポレーション・野田センターのサークル『野田グロ』が社長特別賞を受賞した。

 開会あいさつした原島社長はダッシュ21について「カンダの業務の根幹であり要。業務の一環として必ず時間を取って活動してほしい」と呼び掛けた。

 15サークルの取り組み発表の後、審査を経て表彰式に移り、原島社長から受賞各サークルに表彰状が手渡された。

 主な審査結果は次のとおり。
 サークル名、所属企業、店所名の順。
 ◎最優秀賞=『ツミツミ麺bar』カンダコーポレーション・久喜菖蒲センター。
 ◎優秀賞=『モっとリコーに』モリコー。
 ◎社長特別賞=『野田グロ』カンダコーポレーション・野田センター。
 ◎アイディア賞=『岩槻半端ないって!』カンダコーポレーション・岩槻営業一課。
 ◎チャレンジ賞=『2代目 箱出し』カンダコーポレーション・東金センター。

今週掲載トピック一覧

  • ☆特集、第34回全国フォークリフト運転競技大会 優勝は塩澤選手(カリツー刈谷物流センター)、女性部門優勝は池田選手(日立物流西日本大山崎AE営業所)に
    ☆アベノミクス物流にとって「吉」か「凶」か(132) 『駆け込み需要の規模は予想外に小さかった(その2)』
    ☆物流応援歌(19)『「2020東京五輪」と物流・人流(1)=「2020東京五輪」の規模=』

  • ☆国交省が18年度の宅配便実績を公表、メール便は2年連続で前年割れ
    ☆日通労連が第20回定期大会開催、働き方改革への対応で連携を密に課題解決へ
    ☆全新潟運輸労組が定期大会開催、初の女性中央執行委員2人を選任し専門部に「女性委員会」新設
    ☆安田倉庫が金沢市の大西運輸グループの全株式取得し子会社化
    ☆日通創立記念式典で齋藤社長があいさつ、安全・コンプラ・品質が最も大切で信頼が価値の源泉
    ☆日通が山形県飯豊町の「日通の森」で通算30回目の森林育成活動実施
    ☆JR貨物が10月入社式を開催し真貝社長が訓示「使命感と鉄の意思を持って仕事に取り組んでほしい」
    ☆佐川急便が東村山営業所を新設、営業所数428に
    ☆SBSリコーロジが名古屋市緑区内に物流センター開設、最新技術にも対応
    ☆物流連がBCP小委員会開催、新ガイドライン案に対しアンケート実施へ
    ☆サカイ引越センター、ネット契約対象エリアを1都6県に拡大
    ☆JR貨物が今年もコンテナ輸送品質向上キャンペーン、キックオフミーティング開催
    ☆厚労省が15日の札幌を皮切りに「荷主と運送事業者のためのトラック運転者の労働時間短縮に向けたセミナー」を全国で50回開催

今週のユソー編集室

  • ▼10月に入っても真夏のような暑さが襲い、秋の深まりを期待したくなるが、季節の変わり目は体調の管理に気を配る必要がある。トラック運送業界にとって、ドライバーをはじめとする従業員の健康管理は、輸送の安全を左右する大きな経営課題でもある。
    ▼上欄記事のとおり、全日本トラック協会の事業者大会では、パネルディスカッションで「健康管理の増進と交通事故防止対策の推進」をテーマに、事業者の取り組み事例が発表された。
    ▼運行形態など、それぞれの事業環境によって取るべき対策は変わってくるし、従業員の構成も千差万別。多くの事例から学び、自社の経営に役立てるいい機会になったに違いない。

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