通期見通しの売上高、初の2兆円超えへ 竹津副社長が会見 日通
日本通運(齋藤充社長)は10月31日、2019年3月期第2四半期連結決算を発表、前年度第2四半期の過去最高業績をさらに更新し、通期見通しでは初の売上高2兆円超えを見込んでいる。
同日の発表会見で竹津久雄副社長は、売上高・営業利益・経常利益・四半期純利益ともに過去最高を確保するとともに、「第2四半期での売上高1兆円達成は初めてであり、通期での初の2兆円超えが現実的なものとなっている」と述べ、好調な業績の要因として、自然災害等の影響を受けつつも、復旧・復興へ向けた着実なサポートを実施できたこと、堅調に推移する荷動きを、総合力を発揮し確実に取り込むことができたことを挙げた。
同社が連結売上高で1兆円を超えたのは1984年度決算、個別は88年度決算となる。
経営計画の数値目標に対しては、売上高2兆1500億円には若干届かないものの、営業利益は750億円に対し770億円を見込み、十分達成可能であり、当期純利益は450億円に対し450億円と射程圏内に入っていると自信を見せた。
自然災害で影響を受けた額は売上高が62億円、営業利益が20億円のマイナスを計上。燃油費上昇の影響額は軽油が18億3400万円。
国際関連事業売上高比率は38.6%で1.5ポイント向上。運賃料金改定交渉の経過については、目標の80億円に対して55億円の交渉効果があったことを明らかにした。
◆ 売上高を上方に修正 4月公表の通期業績予想の売上高を300億円上方に修正。第2四半期末の1株当たり配当は昨年10月の株式併合換算で10円増配の70円、年間配当は25円増配の145円と予想。
セグメント別業績はロジスティクスが売上高8223億2900万円の8.2%増、営業利益298億9100万円の11.8%増、警備輸送が売上高359億7900万円の0.1%減、営業利益2億9200万円の72.7%減、重量品建設が売上高248億6300万円の0.0%、営業利益20億8800万円の10.9%減、物流サポートが売上高2285億9200万円の11.9%増、営業利益57億6500万円の8.2%増。