新東名の中継拠点「コネクトエリア浜松」は10月3日にオープン 中日本高速
中日本高速(宮池克人社長)は、浜松市の新東名高速浜松サービスエリア(SA)下り線隣接地に、高速道路会社の事業として初となる中継物流拠点の整備を進めてきたが、9月12日に利用物流事業者の募集を開始するとともに、10月3日にオープンさせることを明らかにした。東京~大阪間のほぼ中間地点に「コネクトエリア(CA)浜松」と名付けられた中継拠点が整備されたことで、トラックドライバーの長時間労働改善など「働き方改革」に寄与するものと期待される。
CA浜松は、中日本高速と地元トラック事業者の遠州トラックが整備を進めてきたもので、約7133平方メートルの敷地にセミトレーラー対応の駐車マスを30区画用意。安全面や防犯面を配慮し、夜間時の照明や監視カメラ、外周柵などを設置している。
利用には、事前登録が必要で、会費は登録台数によって異なり、6台までが1台当たり月額4千円、7台以上14台までが同2千円、15台以上が同千円。
このほか、1回当たりの利用料600円が必要で、1回の利用は原則1時間半以内。利用約款ではCA浜松の利用目的を、2台の貨物自動車同士のトラクター・シャシーの交換と運転手の交代に限定しており、休憩などについては浜松SAの利用を想定している。
CA浜松は、大阪府吹田市の名神高速吹田ICから246キロメートル、東京都世田谷区の東名高速東京ICから224キロメートルと、東京~大阪間のほぼ中間に位置することから、トレーラー交換やドライバー交代などを行うことでドライバーの日帰り運行が可能となるなど、トラック業界で喫緊の課題となっている働き方改革につながるものと期待される。
開場に当たり、10月3日にオープニングセレモニーを開催し、遠州トラックによるトレーラー交換の実演などを行う。