物流・輸送の専門紙、輸送新聞はこれからも輸送産業の発展に貢献してまいります。

文字サイズ

2018年8月6日付 2712号

インタビュー 日本貨物鉄道(株) 真貝康一代表取締役社長
鉄道基軸の総合物流企業へ 安全最優先に経営基盤築く、顧客と現場を軸に

 今年6月に就任したJR貨物の真貝康一社長。西日本豪雨災害への対応や、総合物流企業を目指す新社長としての抱負などを聞いた。2週連続で掲載する。

 ――新社長としての 抱負は。

 先端技術の発展や労働力不足、少子高齢化の進行、産業構造の変化など、昨今、産業・社会の大きな変化が起きています。そうした中、「安全」というお客さまからの信頼の基盤を最優先し、新しい時代に合致した「鉄道輸送を基軸とした総合物流企業グループ」を目指し、会社が取り組んでいる変革をスピードアップし、確固たる経営基盤を築いていきたいと思っています。

 貨物鉄道輸送は、明治以降140年余にわたって積み上げてきた、社会や経済にとって必要不可欠な、同じものを二度と作り上げることができない、インフラ資産・ノウハウの集積です。そのインフラやノウハウを生かし、時代の大きな変化の中で、物流・サプライチェーンの中での当社グループの役割を高め、さらに企業価値を増進させ、将来に向けて発展させたいと考えています。

インタビューの続きは電子版かコンビニプリントサービスでお読みいただけます。

タイ最大の工業団地内に多機能ロジセンター  日通

竣工した新センター

 日通ロジスティクスタイランド(田沢一裕社長)はこのほど、多機能ロジスティクス倉庫「アマタシティチョンブリロジスティクスセンター」を竣工させた。

 タイ最大規模のアマタシティチョンブリ工業団地の敷地面積7万2064平方メートルに鉄骨・鉄筋コンクリート造平屋・一部2階建て、延べ床面積3万8421平方メートルの施設を建設したもの。700社以上の企業が進出し、うち日系企業が7割を占め、主に自動車関連企業が集積している。

 同社のタイ国内12拠点目となる。

 開所式には、在タイ日本国大使館の関口昇経済公使、バンコク日本人商工会議所の井上毅専務理事、タイ政府からは東部経済回廊事務局のタッサニー副局長をはじめ、顧客・パートナー企業など230人が出席。日本通運の齋藤充社長は「タイにおける当社グループは、高品質かつ競争力がある、総合的な物流サービスをワンストップで提供できる体制が整うこととなり、より一層の発展につなげていく」と述べた。

今週掲載トピック一覧

  • ☆アベノミクス物流にとって『吉』か『凶』か(106)『来年10月の消費税増税は粛々と実施されるのか(その2)』
    ☆日中ビジネスワンポイント(177)『上海・南通・揚州・鎮江・無錫の旅(その1、南通)』

  • ☆SBSHD、リコーロジの株式取得し連結子会社に
    ☆JR貨物がグループ社長会議開く、西日本豪雨で鉄道部門の黒字達成困難も経営目標は諦めず
    ☆運輸労連の難波委員長が会見、働き方改革関連法で附帯決議など評価
    ☆日通総研、労働時間と働き方をテーマにマネジメントセミナー開催へ
    ☆国交省、ドラレコなどの導入補助への申請受け付け開始
    ☆国交省、17年の国内港湾コンテナ取扱実績が過去最高に
    ☆セイノーHD、日本最大級のオープンイノベーションプラットフォームに参画し案件募集
    ☆センコー、古河PDセンター開設し北関東の物流機能強化へ
    ☆JR貨物、山陽線全線再開見込み10月中に早まる
    ☆日通総研短観6月分調査、景気の「踊り場」入り反映
    ☆国交省がJR北海道の経営改善へ監督命令を発出、貨物列車運行へ財政支援も
    ☆国交省が日中韓物流大臣会合の合意事項等公表、北東アジア地域のシームレス物流実現へ連携強化

今週のユソー編集室

  • ▼きのうから甲子園では第100回の記念大会となる全国高校野球選手権が始まった。選手や応援団はもちろん、審判や大会関係者も暑さ対策を万全に、大会を乗り切ってほしい。
    ▼物流業界でも、「トラックドライバー・コンテンスト」の地方大会が開催され、秋の全国大会出場を目指して、戦いが繰り広げられている。
    ▼会場では、出場選手の熱意のみならず、選手を送り出した企業・事業所の方々の熱気が取材するこちらにも伝わってくる。そして、表彰式での選手の涙に胸が熱くなる。
    ▼暑い中、「熱」の文字を繰り返して恐縮だが、物流業界以外からも熱い視線を受けることの多いドラコン全国大会での熱戦に期待したい。

戻る