モーダルシフトの推進、17年度取り組み優良事業者12社に表彰状贈る 日本通運など表彰 物流連
日本物流団体連合会(田村修二会長)は11月28日、東京都千代田区の学士会館で、2017年度「モーダルシフト取り組み優良事業者表彰式」を開催した。
本年度は、最優良事業者賞(大賞)に選ばれた日本通運を含め、各部門賞のセンコー、フェリックス物流、マリネックス西日本、山九、日本石油輸送、鈴与カーゴネット、清水運送、日陸、濃飛倉庫運輸、日立物流、三井倉庫の12社・19件を表彰。日本通運の吉岡英執行役員やセンコーの福田泰久社長ら各社関係者に対し、田村会長から表彰状と盾が贈られた。
同賞選定委員会の委員長を務めた竹内健蔵東京女子大学教授は総評で、日本通運の大賞受賞事例であるアサヒビールとキリンビールの関西発北陸向け共同モーダルシフトに触れ、「ビール2社が共同したことも画期的だが、単にトラックから鉄道に乗り換えただけでなく、生産拠点を見直すなど全体的なサプライチェーンを作り替えた点が大きい。参考になる良い事例であり、他の分野へも応用を期待したい」とたたえると共に「この賞も受賞がさらに増え、うれしい悲鳴があがるようになってほしい」と語り、モーダルシフトの一層の進展に期待感を示した。