新設「LE室」の検討事項、隊列走行など5項目 秋田取締役ら会見 日通

日本通運の秋田進取締役常務執行役員、植松満執行役員、堀切智執行役員は19日、専門紙誌との定例会見に出席し、5月1日付で実施した組織改正で取り組む事項について説明した。
秋田取締役は新設した『ロジスティクスエンジニアリング戦略室(LE室)』で検討している内容について①トラックの自動隊列走行②先進的省力化・無人化機器を活用した汎用型物流センター構築③ビッグデータとAI(人工知能)を活用した最適物流ソリューション構築④倉庫内監視などドローンの多目的活用⑤広域的なトラックマッチングシステム構築―の5項目を列挙。
このうち隊列走行については、国のプロジェクトに参加する形で進めているため、具体的なスケジュールが設定されているが、その他の4項目については日通独自の取り組みとなり、スケジュール等については未定とした。また、室員が4人と少人数であることを踏まえ、LE室では情報収集やコントロールタワーの役割を担いながら、営業部門から吸い上げられた顧客ニーズを基に具体的な開発に掛かる考えを示し、開発段階ではグループ内の各社から知見を持った従業員を集めて進めていく方針とした。
秋田取締役はLE室について「最先端の技術をどれだけ取り込んでいくかを検討していく。欧米企業や日本のベンチャー企業の最先端技術に関する情報を収集し、社内に開示して、顧客ニーズにマッチングするものを見つけて開発していく」と語った。
植松執行役員は『ネットワーク商品事業本部』について「アロー便の営業とオペレーションを一体化させるとともに、国内の陸海空輸送を組み合わせた新たなネットワーク商品を開発し、ワンストップ営業の展開で収益拡大に貢献していく」姿勢を強調。
堀切執行役員は、今まで管理本部の傘下にあったCSR部の独立に関連して、本年4月に設定した環境に関する二つの長期目標、◎CO2排出量を2030年度までに13年度比30%削減◎産業廃棄物排出量を売上高当たり30年度まで毎年対前年1%削減―を示し、CSRのさらなる強化に取り組んでいく考えを示した。