労働力不足と労務問題に対応、専用貨物列車を運行 名古屋~福岡間も開始 福通とJR貨物
福山通運(小丸成洋社長)とJR貨物(田村修二社長)は8日、労働力不足と労働時間や夜間の長距離運転の緩和など労務問題に対応するため、名古屋貨物ターミナル駅と福岡貨物ターミナル駅・北九州貨物ターミナル駅間で長距離直行専用貨物列車「福山レールエクスプレス号」の運行を開始した。
福山通運は2013年3月25日から東京~大阪間、15年3月30日から東京~福山間の幹線輸送について毎日各1往復の専用貨物列車「福山レールエクスプレス号」をチャーターし、大型トラック160台分を貨物鉄道へモーダルシフトしてきた。これらに続く3往復目となる今回の専用列車運行により、大型トラック60台分をさらにモーダルシフトするもの。
これら3往復の専用列車運行によるCO2排出削減量は年間6万9890トンとなる。
福山レールエクスプレス号は15両編成(名古屋貨タ~北九州貨タ駅4両、名古屋貨タ~福岡貨タ駅11両)で、1列車当たり31フィートコンテナ30個、往復で60個を輸送することができる。
下りは名古屋貨タを午後11時28分発、北九州貨タに翌日午前10時41分着、福岡貨タに午後0時47分着。上りは福岡貨タを午後10時51分発、北九州貨タを午前0時46分発、名古屋貨タに午後0時40分着。
両社では今後も、これまでの経験と実績を生かし、物流業界における労働力不足と労務問題へ確実に対応するとともに、CO2削減による地球環境負荷の低減を図るため、先進的なモーダルシフトの実現に取り組んでいくとしている。