鉄道・内航で相互利用可能な新コンテナを開発、帯広~大阪間で12フィートハイブリッドコンテナ試験輸送 日通
日本通運は10月26日、新開発の鉄道・内航船双方の輸送に対応した「12フィートハイブリッドコンテナ」の第1回試験輸送(帯広~大阪間)を行った。
このコンテナは、鉄道と内航船両方の輸送に対応した緊締が可能で、荷物を積み替えることなく鉄道と内航船の輸送を相互にシフトできるのが特徴。従来、北海道地区では生野菜や青果物の収穫時期に通風コンテナが不足していたことから、今回開発したハイブリッドコンテナは通風型とした。また、災害時の列車運休などによる緊急対応(BCP対策)としての利用が可能。
特長は◎鉄道・内航船双方にそのまま積載可能な緊締装置(JRアンカー緊締・ツイストロック緊締)◎JR貨物コンテナ番号と内航船用番号を併記◎通風機能(回転ダイヤル式のベンチレーター8個付属)◎両横側開き―で、コンテナ仕様は◎内寸W3642×D2277×S2303ミリメートル◎内容積19.1立法メートル◎最大積載量5千キログラム。
試験輸送は①集貨=顧客から集貨し苫小牧港までトラックで持ち込み②海上輸送=苫小牧港から東京港まで③移送=東京港~東京貨物ターミナル駅までトラックで移送③JR輸送=東京貨タ駅から吹田貨物ターミナル駅まで④配達=吹田貨タ駅から顧客までトラックで配達―の行程で行われた。
11月末までに145基の導入を予定。