タイ~ベトナム間でトラック混載輸送サービスを開始、ラオス経由4日で配送 日立物流SGHD
日立物流(中谷康夫社長)とSGホールディングス(町田公志社長)は20日、両社の海外事業会社である「日立物流バンテック(タイ)」と「佐川急便ベトナム」の共同配送による、タイ~ベトナム間クロスボーダートラック混載輸送サービスを開始した。
これまで、日立物流バンテック(タイ)はタイ国内、佐川急便ベトナムはベトナム国内を足掛かりに東南アジアでのネットワーク強化を進めてきているが、隣国間の輸送では越境後の輸送を他社に頼らざるを得ず、車両の安定的な確保が課題となっていた。
クロスボーダートラック混載輸送サービスの開始に当たっては、タイとラオスの国境に両社の貨物積替拠点を設置し、日立物流バンテック(タイ)がタイ国内輸送を、佐川急便ベトナムがベトナム国内およびベトナム~ラオス間輸送を担う新たな共同配送ルートを確立。タイとラオスの国境で40フィートコンテナを、それぞれの車両に積み替えて各社の拠点まで配送する体制を整えた。
これにより、海上輸送では集荷から指定場所への配送まで8営業日かかるところ、クロスボーダートラック混載輸送により4営業日での配達が可能となる。週1便の輸送サイクルで、タイ(バンコク)ハブ拠点~ベトナム(ハノイ)ハブ拠点間の輸送距離は約1500キロメートル。
リードタイムの短縮に加え、安定した車両確保や積替地(越境地点)での荷扱い工程省略による安全・高品質な輸送サービスの提供が可能となった。
日立物流とSGホールディングスでは、今後もバンコク~ホーチミンなどの新たなルート展開について検討するとともに、既存ルートの品質向上にも取り組んでいくとしている。