10~12月出荷見通しは水面近くまで回復するも運賃上昇基調はやや一服感 日通総研短観
日通総合研究所(宮近清文社長)は10月27日、企業物流短期動向調査「日通総研短観」9月分調査を発表、10~12月見通しの『荷動き指数』は水面近くまで回復すると分析している。また、運賃・料金は上昇基調にやや一服感がみられる中で、トラックはドライバー不足の顕在化を背景に上昇圧力は依然として強いとコメントしている。
製造業・卸売業2500事業所を対象に、四半期ごとに足元の出荷動向をアンケートしているもので、「増加」の回答割合から「減少」の回答割合を差し引いた指数でデータ分析している。今回の回答率は41.4%。
要旨次のとおり。
国内向け出荷量『荷動き指数』は、7~9月実績では、前期(4~6月)実績より5ポイント上昇してマイナス6となった。また、10~12月見通しでは4ポイント上昇してマイナス2と見込まれ、緩やかな改善が続いている。
10~12月見通しの輸送機関別『利用動向指数』は、国内航空以外の輸送機関で改善方向に動くものの、引き続き全輸送機関でマイナスとなる。ただし、一般トラック・特別積合せトラック・宅配便・鉄道コンテナでは水面近くまで戻しつつある。
輸出入貨物量『荷動き指数』は、外貿コンテナの輸入で小幅に上昇する一方、その他の輸送機関では悪化する見込みで、引き続き全輸送機関でマイナスになるとみられる。