工藤新会長が就任「認知度向上等に尽力」 物流連が定時総会
日本物流団体連合会は23日、東京都港区の第一ホテル東京で、第25回通常総会を開催し、工藤泰三日本船主協会会長の新会長就任など役員改選を行った。冒頭あいさつした川合正矩会長はこの1年間について「重視したのは物流業界からの発信の強化。注目を集めている今だからこそ、正しい情報を的確に世の中に発信していくことが重要」と述べた。
役員改選では工藤会長のほか、小比加恒久(おびか・つねひさ)日本内航海運組合総連合会会長を副会長に、与田俊和氏を理事長にそれぞれ新任。川合正矩会長(全国通運連盟会長)は副会長に回り、田村修二(JR貨物社長)・安部正一(日本倉庫協会会長)・伊東信一郎(ANAホールディングス会長)・星野良三(全日本トラック協会会長)の各副会長を再任した。退任は上野孝副会長と大庭靖雄理事長。代表理事には工藤会長、田村副会長、与田理事長の3人が就任した。宿谷肇理事・事務局長も退任し、後任には村上敏夫氏が就任した。
工藤新会長は就任あいさつで、川合前会長が進めてきた路線を踏襲する考えを示し「物流業の重要性を若い人に認知してもらうために、インターンシップなどの活動は非常に重要で、ぜひ続けていきたい。全体最適の観点で物流のさらなる効率化を進めるとともに、若い人に興味をもってもらうために、アジアの成長を取り込み物流が成長産業にならなくてはいけない」と述べた。
工藤新会長は総会後の記者会見で、兼任する日本経済団体連合会副会長として、物流業界に対する産業界の認知度向上に力を入れていく考えを示すとともに、物流連が進めてきた官民連携について評価し、アジアでの物流改善に向けた発言力強化など、今後への期待感もにじませた。
懇親会には太田昭宏国交大臣も駆けつけ新体制にエールを送った。