インタビュー ヤマトホールディングス㈱ 山内雅喜社長
価値を生み出す物流~流通・生活支援でアジアNO.1へ
―社長就任の内示はいつごろあったのでしょうか。また、その時の心境は。
発表は昨年12月18日でしたが、内示はその2日前にいただきました。正直なところ、少し驚きました。木川眞前社長もヤマトホールディングスの社長に就任して4年間でしたし、会社も2019年の創業100周年に向けて取り組みを進めている最中でしたから、まだ続投するのではないかと考えていました。私もヤマト運輸の社長を同じく4年間務めてきて、今後の展開についてもさまざまな構想があったので、早いタイミングだと思いました。
しかし、考えてみれば、15年度は11年度から19年度までを期間とする長期経営計画「DAN―TOTSU経営計画2019」の中間点になりますし、目標達成のための基本的な方向性である「バリュー・ネットワーキング」構想(VNW構想)は、すでに発表しています。今後はVNW構想をより具体化していくプロセスになるので、タイミングとしては今がいいと考えるようになりました。
木川前社長からは「長期経営計画の目標である『アジアNO1の流通・生活支援ソリューションプロバイダー』を達成するために、より早く施策の実効をあげなければならないので、今のうちにバトンを渡して新体制をスタートさせたい」と言われました。
―今回はヤマトHDの社長がヤマト運輸の会長ではなく、取締役を務めていますが、その理由は。
長期経営計画では、現状40%強となっている連結営業利益に占めるノンデリバリー事業の営業利益の比率について、50%にまで拡大することを目標の一つとして掲げています。宅急便を中心としたデリバリー事業はもちろん成長させていきますが、それ以上にノンデリバリー事業の成長を加速させていく必要があります。今回の体制が従来と異なるのは、ヤマトHDとしてノンデリバリー事業の成長にこれまで以上に力を入れていくため、ということになります。
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