ビール大手3社が都内一部地域で共同配送 アサヒ・キリン・サッポロ
飲料大手のアサヒビール、キリンビール、サッポロビールの3社は22日、物流部門での環境負荷低減や業務効率化などを目的とし、東京都内の一部エリアで小型車による共同配送を実施することで合意したと発表した。1次展開として、6月16日から足立・台東・墨田・荒川・文京・葛飾の6区でビール系飲料・洋酒・ワイン・焼酎などの配送拠点の相互利用や共同配送を開始し、秋以降には都内の他のエリアにも順次拡大する。
アサヒビールとキリンビールの2社は11年8月からすでに配送拠点の相互活用を進めており、今回の合意を受け、新たにサッポロビールの配送拠点も相互活用の対象に加えるとともに、小売店に対する共同配送を開始する。
6月に開始する1次展開では、足立区のサッポロDC(配送センター)から足立区(千住エリア除く)の小売店向けに、墨田区のアサヒDCから足立区(千住エリアのみ)、台東区・墨田区・荒川区・文京区・葛飾区の小売店にそれぞれ3社の商品配送を行う。
秋以降は、1次エリア以外の23区のほか、調布市から八王子市、町田市などにかけての西多摩エリアでも3社の配送拠点を活用する。
これらの取り組みによって、配送時間の短縮や積載率の向上が実現するとともに、3社合計で年間約137トン(従来比約18%)のCO2削減が可能になると試算している。