災害に強い物流システム構築で14年度の民間物資拠点は全国1203施設をリストアップ 国交省
国土交通省はこのほど、災害に強い物流システムの構築に向けた2014年度の取り組み概要を公表。民間物資拠点のリストアップは約1年間で34施設増加の1203施設となったほか、都道府県とトラック協会・倉庫協会との物流専門家派遣協定も8件増えて55件となった。
国交省では、東日本大震災を踏まえ、地域ごとに地方自治体、有識者、事業者団体などの関係者からなる協議会を開催し、民間物資拠点のリストアップや官民の協力協定締結促進など、災害に強い物流システムの構築に向けた取り組みを行っている。14年度は、これまでの取り組みに加え、地方自治体の災害担当職員などを対象とした「災害物流研修」を実施したほか、荷主と物流事業者が連携したBCP(事業継続計画)策定促進のための検討や支援物資物流に関する広域的訓練などを実施した。
2月末現在、民間物資拠点のリストアップは1203施設で、最も件数の多いブロックは関東の255施設。以下、中部の212施設、北海道の175施設、近畿の140施設、九州の137施設、東北の117施設、北陸信越の84施設、中国の41施設、四国の34施設、沖縄の8施設の順。
また、各都道府県とトラック協会との輸送協定は46件が締結済みで、このほかに1件締結に向けた協議を進めている。倉庫協会との保管協定は31件で、加えて11件が締結に向け協議中。