労働力不足など背景に安定・効率化輸送目指した食品物流プラットフォーム構築へ 味の素など食品メーカー6社
味の素(伊藤雅俊社長)、カゴメ(寺田直行社長)、Mizkan(結城幸一社長)、日清オイリオグループ(今村隆郎社長)、日清フーズ(岩﨑浩一社長)、ハウス食品グループ本社(浦上博史社長)の食品メーカー6社は2日、労働力不足などを背景に、より効率的で安定した物流力の確保と、食品業界全体の物流インフラの社会的・経済的合理性を追求するため、多くの食品メーカーが参画できる“食品企業物流プラットフォーム”(F―LINE)の構築に合意した。
6社は、物流体制が企業ごとに個別化していることが多い食品業界の物流諸課題を解決するための戦略として、6社共同配送の検討をF―LINEの主な検討項目の一つとして立案。まず、今まで各社それぞれの物流センターで行っていた保管や配送業務を、6社共同で行う検討を行い“物流拠点の共同利用”や、配送を集約し、トラックの積載効率を高め配送先までの輸送経路を高密度にする“高密度エリア配送”を通じて食品輸送効率の向上を図る。併せて、“中長距離幹線輸送の再構築”“物流システム(受注基準、納品基準等)の標準化”の検討も進める。
6社は今後、競合として公正に競争しつつ、既存の枠組みを超えた協同体制の下、F―LINEを構築することにより持続可能な社会への貢献を目指すとしている。