ミャンマー初、鉄道コンテナ導入への実証実験 国交省
国土交通省は17日、2014年度アジア物流パイロットプロジェクトとして、ミャンマー国内で初の鉄道コンテナ導入に向けた実証事業を25日に開始すると発表した。
ミャンマーの主要輸送手段であるトラック輸送では、脆弱な道路インフラや都市部の渋滞、過積載の常態化などの課題があり、経済成長を背景にした貨物輸送量増大の中、鉄道貨物輸送への期待が高まっているが、ミャンマーの貨物鉄道は、施設の老朽化が進んでいる上、有蓋(ゆうがい)貨車に手作業で荷役が行われているなど、時間的ロスや荷傷みなどの課題が生じている。
このため国交省では、ミャンマーで初の鉄道コンテナ輸送の導入に向け、鉄道輸送量が最も多いヤンゴン・マンダレー間約600キロメートルで海上コンテナのトライアル輸送を行い、オペレーション上の課題や効果を検証するとともに、必要な事業許認可、保税などの各種制度・手続きの課題などを調査する。スケジュールは、往路が25日にヤンゴン港を出発し、26日にマンダレー到着、復路は10月2日にマンダレーを出発し、3日にヤンゴン港に到着の予定。