資本業務提携でランテックを連結子会社に センコー
センコー(福田泰久社長)は7月31日開催の取締役会で、定温輸送を主力とするランテック(本社=福岡市、龍内貞男社長)と資本業務提携を行い、同社を連結子会社とすることを決議した。
ランテックの取締役の過半数を同社から派遣すると同時に、ランテックが発行する株式の29.8%の譲受およびランテックが発行する株式の17.9%を保有する㈱光輝の譲受により、ランテックの議決権総数の47.7%を取得し連結子会社化する。取得価格はアドバイザリー費用等を含め41億6千万円を見込み、株式譲受実行日は10月2日を予定。連結業績の影響^nは現在精査中としている。
ランテックは冷蔵倉庫業をはじめ物流全般の事業を行っており、保冷車(JR冷凍コンテナ含む)を主体とするトラック台数は1千台強を保有し、九州から東北地区まで冷凍冷蔵保管拠点を設置し、協力会社との連携で定温物流の全国ネットワークを構築している。2014年3月期売上高は400億5千万円。センコーでは、量販・小売分野をはじめとする物流ノウハウと、ランテックの持つ定温物流のノウハウを一体化させることで、互いの顧客ニーズを補完し、新規顧客開発が行えると判断したとコメントしている。
業務提携の内容は、①ランテックの定温輸送のブランド力を最大限に発揮するため、ランテックの社名、商品名(フレッシュ便)、取引先との関係等を尊重しながら業務提携を推進する②ランテックの持つ冷凍・冷蔵機能を活用することで、3温度帯物流の基盤を確立し、量販・小売業界や食品業界等における顧客の深耕・拡大を図ることで、さらなる市場開拓を進める③ランテックは、センコーが全国に配置する物流センターや営業基盤を活用することで、冷凍・冷蔵事業におけるさらなる営業開拓を進める。また、センコーの国際物流戦略と連携し、海外での冷凍・冷蔵事業の拡大を図る。