トレーラの横転事故防止へ、偏荷重や高重心を検知する3次元測定開始 高松港
高松港はきょう28日から、コンテナトレーラの偏荷重による横転事故を防止する3次元重心測定トラックスケールの運用を開始する。
かがわ産業支援財団の支援を受け、産業用はかりメーカーの鎌長製衡と横浜港湾貨物計量協会が共同開発した世界初の「地上式3次元重心測定機能式トラックスケール・サトルス」をコンテナターミナルゲートに設置した。鎌長製衡が製品PRを兼ねて香川県に寄贈したもの。
海上コンテナは国際ルールで運送事業者が開封できないため、偏荷重、高重心の把握が難しく、従来のトラックスケールでも左右の重心位置の測定はできるが、サトルスは前後・上下を加えた3次元の計測を可能とした。前後・左右は荷重を検知するデジタルロードセルと位置センサーで、高さはスケール上の傾斜台に乗りあげさせることで測定する仕組み。車両側に装置等の取り付けの必要はない。
計測時間は一般的なトラックスケールに3~5秒追加された程度で、1日1200台超の計測ができる。計測はオペレーション画面にイラストで表示され、結果はプリントアウトされる。
高松港では、2012年度のコンテナ取扱量が過去最高を記録しており、サトルスの寄贈により、コンテナ車両の横転防止に寄与していきたいとコメントしている。