共同運行の進展など協力体制を拡充 第一貨物、久留米運送、トナミ運輸
第一貨物(武藤幸規社長)、久留米運送(二又茂明社長)、トナミ運輸(綿貫勝介社長)の3社は現在、幹線共同運行や鉄道モーダルシフト、共同配達など、一層の効率化促進を図っている。
共同運行については、第一貨物と久留米運送間で1日から開始しており、事業用自動車の相互使用による運転者の労働時間の改善や輸送の効率化を実現し、リードタイム短縮など輸送品質を向上させるとともに、荷主ニーズに最適化した輸送サービスを提供することが目的。
車両には10トン車を用い、第一貨物天童支店(山形県)→第一貨物北大阪支店・久留米運送北大阪支店(北大阪トラックターミナル内に同居)→久留米運送飯塚店(福岡県)、同大分支店(大分県)→久留米運送北大阪支店・第一貨物北大阪支店→第一貨物天童支店の形で一貫運用する。一方のドライバーは、第一貨物側が天童支店から北大阪支店間を担当し、久留米運送側が北大阪支店から飯塚店・大分支店間を担当するので、第一貨物の車両を久留米運送のドライバーが運転する区間があるといった、シェークハンド運行の形となる。両社ではこの運行便の状況を踏まえ、2便への増便を検討していくという。
鉄道モーダルシフトについては、北陸~九州間の輸送バランスを調整しコスト効率化を図ることを目的に、トナミ運輸と久留米運送間で7月から行っている。トナミ運輸中央支店(富山県)から久留米運送飯塚店に向けて、鉄道コンテナによるワンウェイ輸送を行うことで、需要バランスを最適化させた。トナミ運輸では今後も、第一貨物、久留米運送との輸送の往復バランス改善に向けて、継続して協議していく方針としている。
3社ではこのほか、関東地区を中心に、共同配達や施設共用化なども進めており、今後も引き続きコストと輸送サービス改善を進めていく方針。