「国際クール宅急便」今年10月末発売へーまずは日本初香港向け ヤマト運輸
ヤマト運輸(山内雅喜社長)は10月28日から、日本発香港間の「国際クール宅急便」を発売する。
ヤマトグループが掲げる、「バリュー・ネットワーキング」構想の5つの柱のうちの1つとなるもの。沖縄国際物流ハブと全日空の航空ネットワーク・保冷輸送力をフル活用することで、一貫保冷輸送が可能となり、高品質でいつでも利用できる国際小口保冷輸送サービスを提供する。
商品の特長は、①冷蔵帯(2度~10度)、冷凍帯(マイナス15度以下)で荷物1個から集荷②日本国内同様、日本全国から海外の配達先まで一貫保冷輸送-の2点。利用対象者は、同社と契約を結び、「送り状発行ソフトB2」を利用して発送できる顧客に限られる。
関東・大阪府・沖縄県発の集荷締め切り時間は終日、それ以外の地域の集荷締め切り時間は午前中。配達予定日時は翌日午後2時以降。ただし曜日や天候、通関事情、検疫などで翌日配達ができない場合もある。料金は、60サイズが6050円(クール付加料金4千円含む)、80サイズが1万1450円(同8千円)、100サイズが1万8450円(同1万2千円)、120サイズが2万6950円(同1万6千円)。
同社では、「国際クール宅急便」の商品化により、日本全国とアジアの宅急便ネットワークをつなぐことで、安定的で高品質な翌日配達が可能になるとしており、アジアで急速に成長している通販や生鮮品などの取り寄せ(BtoC市場)に加え、温度管理の必要な工業製品やサンプル品(BtoB市場)に対応することで、日本のモノづくり事業者のアジア市場への輸出・販路拡大を支援していく考え。今後ほかの宅急便展開国にもサービスエリアを拡大していくとしている。