中型車両にかかわる無免許運転の防止徹底を事業者に周知・要請 全ト協
全ト協はこのほど、普通免許による中型車運転等の防止に向け星野良三会長名で各都道府県ト協会長あてに「免許種類と運転可能な車両の車検証等による確認の徹底について」(中型車両に係る無免許運転防止徹底のお願い)の要請文書を発出した。
それによると、今月12日に車両重量5トン超のトラックを、普通免許は持っているが中型免許を持たない運転 に運転させ、配送業務を行わせていた事業所の管理者と運転者が道路交通法違反(無免許運転の下命容認、無免許運転)の疑いで書類送検される事案が発生した。そこで、車両総重量が5トンを上回る2トン積みトラックは、免許や車両要件の錯誤等で無免許運転となるケースもあるとし、この機にあらためて違反の再発防止を徹底する必要があると指摘している。
また現在、トラック運送業界では普通免許の範囲拡大に向けた免許制度の見直しを要望しており、こうした免>許制度に係る違反行為や事故が頻発するような事態になれば、業界の法令遵守に対する姿勢が問われるものと指摘。現在業界をあげて行っている要望活動にも影響を及ぼしかねないとして、同様の違反行為の再発>防止に万全を期すため、運転者の免許の種類(資格)と乗務車両の適合状況について、車検証などで確実にチェックするよう傘下会員事業者への周知徹底方を求めた。