日本通運は１２月２１日、エジプトにアフリカ大陸初となる現地法人を設立したと発表した。欧州日通（石井吉明社長）がエジプト・アラブ共和国に「エジプト日本通運㈲」を設立したもの。

　ＢＲＩＣｓに続くＮＥＸＴ１１の一国にも数えられるエジプトは、北アフリカ・アラブ地域の各国企業の生産拠点として今後大きな成長が見込まれ、人口８千万人余を抱える消費市場としても可能性を秘めていることから、アフリカ大陸初の現地法人をエジプトに設立することで、現地輸出入業務をはじめ、エジプトをハブとしたアフリカ諸国への輸送スキーム構築、ロジスティクス業務など、同国ならびにアフリカ地域において高まる物流ニーズへの対応を図る。

　アジア・インド地域とヨーロッパを結ぶスエズ運河を擁した地理的特性から、マグレブ諸国を含む北アフリカへのゲートウェイとして、物流の中核地としても期待されている。