物流コンソーシアム「baton」発足 複数企業の中継輸送などに向け共創 トラックほか11社
セイノーホールディングス、第一貨物、トナミ運輸、トランコム、新潟運輸、ハコベル、福山通運、名鉄運輸、東京海上ホールディングス、東京海上スマートモビリティ、東京海上日動火災保険の11社は13日、物流関係者の垣根を超えた取り組みの加速を目指して、「物流コンソーシアムbaton」を発足させると発表した。
「baton」という名称には、「人や企業を結び、力を合わせて、新しい未来へのバトンをつなぐ」という思いが込められており、第1弾の取り組みとして、複数企業横断型の中継輸送ネットワーク実現に向けた企業間の共創などに着手する。
企業横断型の中継輸送では①運ぶ=物流の効率的なマッチング② つなぐ=中継拠点の確保や整備③支える=ドライバーの労務環境や健康状態の向上④備える=新しい物流形態に対するリスクマネジメント―の四つの領域に関する取り組みを通じて、日帰り輸送をはじめとする労働環境の改善や職業的な魅力の向上、物流生産性向上を図る。コンソーシアムには11社の企業のほか、馬渡雅敏全日本トラック協会副会長や大島弘明流通経済大教授らがアドバイザリーメンバーとして参加。
今後は11社以外にも参画企業を広く募るとともに、運送事業者をはじめとする多様な関係者が集まる場を提供し、知見や課題を共有する。また、コンソーシアムで得られるネットワークや協力関係を通じ、オープンデータを活用した全国規模の中継輸送ネットワークの構築・中小運送事業者の活性化・ドライバーの職業魅力向上・物流の安全の提供など、社会的価値の創出に向けた企業間の連携を支援する。
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